「勉強しなさい」と言わないと勉強しません。どうしたら良いですか?3【浦谷博士のEQ力コラムvol.26】

EQ力を育むEQWELチャイルドアカデミーの浦谷裕樹です。

 

シリーズでお答えしている質問、

ママ
ママ
「勉強しなさい」と言わないと勉強しません。
どうしたら良いですか?

6歳の男の子の母親Iさんより

 

への3つ目の回答です。

 

EQWEL
EQWEL
「勉強しなさい」と言わなくて済むようになるには、
子どもが勉強好きになる必要があります。

 

 

と、前回お伝えしましたが、勉強好きな子にするには「ほめ方のコツ」があります。

子どもが勉強好きになる「ほめ方のコツ」は、

【ポイント】

「結果ではなく、努力(プロセス)をほめること」

 

EQ力の本にも記しているように、子どもが勉強したときに
努力をほめれば学力は上がりますが、結果をほめても学力は上がりません。

 

小中学生を対象とした大規模実験で、「努力ぼめ」は学力が上がる一方、
「結果ぼめ」は学力が変わらないことがわかりました。

 

子どもはほめられたことを繰り返すので、勉強したときに
「がんばったね」
「とても集中してたね」
「ここのやり方がよかったよ」

と、努力やプロセスをほめると、「また努力をしよう」と思います。

そして、努力を続けるので、結果的に学力が上がるのです。

 


 

一方、テストの点や成績などの結果をほめられたら、
「また結果を出そう」と思います。

しかし、どうすれば結果を出せるのか、
その方法がわかりません。

ですので、結果を出すための勉強&練習方法を教えないと、
結果ぼめで学力は上がらないのです。

(しかも勉強&練習方法を教えるときには
 「努力ぼめ」が必要になります)
 

確かに勉強&練習方法を教えた場合は結果ぼめでも成果は出るので、
「結果ぼめでもいいのでは?」と思うかもしれませんが、
それは間違っています。

 

結果ぼめには大きな落とし穴があるのです。

どういった落とし穴でしょうか?

 

 
幼少期は新しくできることがどんどん増えます。

それだけに
「よくできたねー」
「上手にできたね!」
とほめる機会も多くなりますよね。

それで、子どもはもっとほめられたいがために、次々と結果を出していきます。

 

しかし、年齢が上がってくると、段々達成するのが難しいことが増えるもの。

例えば、スポーツの大会や楽器演奏のコンクールで、
小さい頃は地域で優秀な成績を収めていたとしても、
学年が上がると次第に参加者の範囲が市や県などに広がってきます。

すると、どんどん優秀な子たちが集まってきて、
その中で優秀な成績を収めるのが難しくなっていきます。

 

そうなっても「結果ぼめ」を続けていると、
なかなか結果が出せないので、ほめられる機会が減り、
モチベーションも下がることに。

 

そのまま思春期に入ると、ついには

「結果を出すために、こんなに時間と労力をかけて
 頑張らないといけないのは割に合わない」

と考えて、競技や演奏自体を止めてしまうことがあるのです。

 
このように過度な結果ぼめは、子どものやる気とやり抜く力を失わせます。

 

ということは、子どもが勉強好きになって、勉強をし続けるようにするためには

「結果ではなく、努力(プロセス)をほめること」
が重要なのです。

 

今日から「努力(プロセス)ぼめ」を意識して、増やしていきましょう。

 

次回は、子どもが自ら勉強するようになるためのポイントお伝えします。(浦谷 裕樹)
 
 
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