赤ちゃんの脳は「マネ」で喜ぶ 【浦谷博士の子育てコラム】
EQWELチャイルドアカデミー主席研究員の浦谷です。
7月初旬に、オンラインで「日本赤ちゃん学会」に参加しました。
赤ちゃんの最新研究に関して、たくさんの発表がありましたが、
その中でも面白かったのが、
赤ちゃんの脳は「マネ」で喜ぶ
という定藤規弘先生(生理学研究所)のお話。
なんと、赤ちゃんは生後3か月頃から
自分の行動をマネる大人と、マネない大人の区別ができる
とのこと。
しかも、赤ちゃんの脳は
自分の行動をマネされると、報酬として感じている(=喜ぶ)
のだそうです。
赤ちゃんが「アー」と言ったら
親がマネして「アー」と言い返す。
すると赤ちゃんが喜んで、また「アー」と言い、
親がまた「アー」と繰り返す。
赤ちゃんが延々と「アー」を繰り返すのは、赤ちゃんの脳が喜んでいるからです。
(脳の報酬系がマネで活性化するイメージ図)
こういった赤ちゃんとのポジティブなやり取りは、赤ちゃんの
・ ポジティブ感情を育み、さらなるコミュニケーションへの動機を高める (1)
・ 集中力や言語理解を伸ばす (2)
といった効果をもたらします。
赤ちゃんの心と頭を育むためにも、
赤ちゃんの言動には、敏感に反応するのが良いようですね。
たくさん赤ちゃんのマネをして、脳を喜ばせてあげましょう。(浦谷 裕樹)
(1) Henning & Striano (2011)など
(2) Bornstein & Tamis-LeMonda (1997)
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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