0歳から「自己肯定感」を育てるために大切なこと
こんにちは!
0歳からの幼児教室 EQWELチャイルドアカデミー
EQWELTIMES編集部です。
今回も、おうちでできる幼児教育のコツをお伝えします!
手を握ったり、抱っこしたりといった身体的な接触があると、子どもは安心し、認知や適応力が高まるといったことがわかっています。
その中で、子どもが自発的に成長するようになるには、どういった点を意識すればよいでしょうか。
今回は、【0歳から「自己肯定感」を育てるために大切なこと】というテーマでお伝えいたします。
1. アタッチメント=他者とくっつくこと の大切さ
2. 赤ちゃんからのシグナルを見極める
3. 子どもの要求に対して応えすぎないことが大切
1. アタッチメント=他者とくっつくこと の大切さ
アタッチメント(愛着)は、子どもの発達においてとても大切です。
アタッチメントは「特定の他者とくっつくこと」であり、イギリスの児童精神科医であるジョン・ボウルビィが提唱しました。
適切なアタッチメントによって、子どもの心身は健やかに発達し、自信や養育者への「基本的信頼の基礎」が育まれます。ですので、赤ちゃん期には抱っこや愛撫、肌の触れ合い、運動の働きかけなど、身体的な接触をすることが大きなポイントとなります。
身体的な接触は、親子ともに「オキシトシン」というホルモンの分泌を促し、このホルモンは相手への信頼や愛情を高める、対人関係を円滑に進める、記憶や学習能力を高めるなどの働きを促します。
また、赤ちゃんマッサージ(タッチケア)も効果的で、生後3か月の赤ちゃんに家庭で6か月間のマッサージを行い、その前後の赤ちゃんの状態を比べたところ、赤ちゃんの認知・適応の能力や社会性が高まったという報告があります。
2. 赤ちゃんからのシグナルを見極める
アタッチメントは、めばえてしまったネガティブ感情を安心できる人にくっつくことで調整しようという欲求を指し、生後6か月ころから2〜3歳に多く見られます。
この時期こそ、しっかりと触れ合いながら愛情を注ぐことが大切です。
赤ちゃんは不快を感じたり、何かしたいことがあると何らかのシグナルを送りますが、それがないときは手を出さずに見守ってあげるようにします。
赤ちゃんが自分一人で楽しくしているときは、好きにさせてあげるということです。
しかし、シグナルを送ってきたときには敏感に応えるようにしましょう。
ただし、過敏な反応や過剰な欲求の先読みをするのは控えるようにします。
落ち着きを失った親が過敏な反応をすると、赤ちゃんも落ち着きがなくなるからです。
また、赤ちゃんは不快な状況になって、シグナルを送り、それに親が敏感に応え、その状況を抜け出せたときに、「自分が働きかければ問題を解決できる」という自己効力感と、「養育者は信頼できる」という信頼感を胸に刻み込みます。
3. 子どもの要求に対して応えすぎないことが大切
過剰な欲求の先読みは、このチャンスを奪ってしまう場合があります。
先回りばかりする親のもとで育つと、子どもの自律性(自分で目標を決め、それに向かって自分で考え行動する)が育たず、大きくなってから嫌なことがあると何でも人のせいにする、自分を甘やかしてくれる人に対して依存的になる、などの問題を起こしやすくなる場合があるといわれています。
子どもの順調な発達は、バランスのいい接し方が成り立っているときに最も促進されます。
こういった適切なアタッチメントを繰り返して、ネガティブ感情を立て直してもらえる経験が増えると、赤ちゃんの中に強い安心感が育ちます。
①赤ちゃん期には、身体的な接触を多くとるように心がけましょう。
②赤ちゃんに不快感・悩みがあるのかどうかは、シグナルをきちんと見て判断しましょう。
③保護すべきか、自律させるべきか、バランスを考えた子育てを意識しましょう。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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