人生の基礎は「3歳までの言葉環境」で決まる!?「3000万語の格差」とは
最終更新日:2024/08/08
こんにちは!
0歳からの幼児教室EQWELチャイルドアカデミー
EQWELTIMES編集部です。
「生まれてから3歳までに、親にどれだけ温かい言葉をかけられてきたかが、子どもの将来的な学力や人格に大きな影響を及ぼす」
ということが、近年の科学調査で明らかになりました。
これを解き明かしたのは、1980年代にシカゴ大学の心理学者ベティ・ハートと
トッド・リズリーが行った「3000万語の格差」という研究です。
今回は、人生の基礎は「3歳までの言葉環境」で決まる!?「3000万語の格差」とはというテーマで、3歳までの声かけの重要性についてお話します。
1.「3000万語の格差」
「3000万語の格差」の研究は、家庭環境の異なる42世帯の子どもに対し、生後9か月から3歳にかけて実施されました。
各世帯の子育ての様子や親の発話を詳細に記録することで、
家庭によって、子どもの聞く言葉の数に大きな差があることがわかったのです。
言葉かけレベルが高い家庭の子どもは、3歳の終わりまでに約4500万語を聞いていたのに対し、
言葉かけレベルが低い家庭の子どもは、約1300万語しか聞いていませんでした。
その差は約3200万語に及びます。
そして、彼らはこの言葉の数が、3歳時点のIQと学力に反映されているという事実まで突きとめたのです。
2.言葉の内容が子どもに与える影響
さらに、言葉の内容にも大きな差がありました。
「いい子ね」「よし!」「その通り!」「よくできたね!」といった【肯定・応援】の言葉と、
「ダメな子」「間違ってる」「やめなさい!」といった【否定・禁止】の言葉の数にも差が見られたのです。
言葉かけレベルが高い家庭の子どもは【肯定・応援】の言葉を約60万回聞いていたのに対し、
低い家庭の子どもはそうした言葉を約10万回しか聞いていませんでした。
逆に【否定・禁止】の言葉について調べると、
言葉かけレベルが高い家庭では約10万回、低い家庭では約2万回記録されたのです。
つまり、言葉かけレベルが高い家庭では、低い家庭に比べてポジティブな言葉かけが約6倍、
ネガティブな言葉かけは半分という結果だったのです。
3.言葉かけによる「信念の格差」
この言葉の内容の違いは、積もり積もると、子どもに「信念の格差」をもたらします。
ネガティブな信念を植えつけられた子どもは、何を見聞きしても、自分のできなさや価値のなさを意識するようになってしまうのです。
そして、それを立証するかのように、子どもの行動はどんどんネガティブになってしまいます。
この負のスパイラルが繰り返されると、
子どもたちの「成し遂げ、成功する力」や「可能性を最大限に発揮する力」は大きく削がれてしまうことでしょう。
このように、幼少期の言葉かけの質と量は、子どもの人格や学力に大きく影響します。
日々の生活の中で、ポジティブな言葉かけを意識してみてくださいね。
【まとめ】
●言葉かけレベルが高い家庭
・3歳までに4,500万語の言葉を聞く
・肯定的な言葉:否定的な言葉=6:1
●言葉かけレベルが低い家庭
・3歳までに1,300万語の言葉を聞く
・肯定的な言葉:否定的な言葉=1:2
●言葉かけの差は、将来的な学力や人格に大きな影響を及ぼす
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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