指先トレーニングで算数力を伸ばす!幼少期からできるトレーニング法

最終更新日:2024/12/5
こんにちは!
0歳からの幼児教室EQWELチャイルドアカデミー
EQWELTIMES編集部です。
算数力は幼少期における指先の器用さと深く関わっており、指先トレーニングを通じて、算数力を高めることができるのです。
では、どうすれば指先が器用になり、算数力に結びついていくのでしょうか。
今回は、指先トレーニングで算数力を伸ばす!幼少期からできるトレーニング法というテーマで、指先の器用さの発達を促すトレーニングについてお話します。
1.手先の器用さと脳の関係
手先は0歳から徐々に器用になっていきます。
手指の運動やコントロールの発達においては、大脳の様々な領域の発達とネットワーク形成(回路ができて連動すること)が重要です。
・頭頂連合野:モノの大きさや種類の知覚
・側頭連合野:モノの形の知覚
・前頭連合野・運動連合野:運動プログラムの計画と実行
つまり、手指をたくさん使えば、全脳の発達と連動が促進されるということになります。
その裏づけとして、近年多くの研究で、手先の器用さが社会的情緒(共感力)や計算力、言語の発達に関連があることも明らかになっています。
2.指先トレーニングと算数力との関係
ベルギーのルーヴァン・カトリック大学で、小学1年生を対象に指先トレーニングと算数力との関係を調べた研究が行われました。
この実験では、47名の子どもたちを以下の3つのグループに分け、それぞれ異なるトレーニングを実施しました。
①手先が不器用なグループA:週2回30分の指先トレーニング
②手先が不器用なグループB:読解力のトレーニング
③手先が器用なグループC:通常の授業
実験前は計算力、数の認識力においてグループCが最高点を取っていたのが、2か月後には、その両方においてグループAが最高点を取ったのです。
この結果から、指先トレーニングが、算数力が高まることがわかりました。
3.年齢別の「思考力が高まる指先トレーニング」
指先トレーニングは、日常や遊びの中で簡単に取り入れることができます。
ぜひ、日常生活に取り入れてみてください。
【0~1歳】
・シール貼り:親指と人差し指の動きを強化します。
・ファスナーの開け閉め:両手を機能させるトレーニングです。
・スナップ・ボタン留め:衣服の着脱などの機会を利用して日常的に実践しましょう。
・手遊び
・ポットン落とし
【2~3歳】
・粘土遊び:力の入れ加減、量感覚(多少・大小・軽重)なども学ぶことができます。
・おはじき遊び:指先で弾く動きは、他の遊びにはあまりありません。
・ひも通し:前段階として、棒でリングなどを串刺しする遊びをするのもよいです。
【4~6歳】
・ちぎり絵:想像通りの形や大きさに紙をちぎるために、指先の微細な動きや力加減が必要です。色彩感覚や、表現力、創意工夫する力も養われます。
・あやとり:左右計10本の指を巧みに動かすため、脳が活性化されます。
・指編み:慣れてくると無意識に指が動くようになり、処理能力が向上します。
・アイロンビーズ、ブロック:細かなビーズやブロックを操作する際の指先と目の協調運動を強化します。
完成図をイメージしておくことも重要です。ブロックは最終的に立体となるので、空間認識能力も高まります。
【まとめ】
· 指先トレーニングを通じて、算数力を高めることができる
· 日常生活や遊びの中で楽しみながらできる指先トレーニングで、手先の器用さを育むことができる
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
『子どもの天才脳を育てるコツ』好評販売中!
『ポジティブ育児メソッド』 浦谷 裕樹[著]好評発売中!
https://www.eqwel.jp/30th/book_pojiiku.html
『子どもの未来が輝く「EQ力」』 浦谷 裕樹[著]好評発売中!
https://www.eqwel.jp/30th/book.html