文武両道は成り立つ?!運動が学力向上に効果的な理由とは

最終更新日:2024/12/26

こんにちは!
0歳からの幼児教室EQWELチャイルドアカデミー
EQWELTIMES編集部です。

「文武両道」とは、勉学も運動も共に優れていることを指します。
この「文武両道」を実現するのは難しいことだと思っていませんか?

実は、運動することで学力が上がるという報告が世界中にあります。
文部科学省も、幼児期における運動が心身に多方面で良い影響を及ぼし、豊かな人生を送るための基盤づくりになると発信しています。

今回は、文武両道は成り立つ?!運動が学力向上に効果的な理由とはというテーマでお話します。

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1.運動がもたらすメリット

文部科学省が公表している「幼児期運動指針」によると、幼児期の運動は次のような効果をもたらし、「豊かな人生を送るための基盤づくりとなる」とされています。
 ・体力・運動能力の向上
 ・健康的な体の育成
 ・意欲的な心の育成
 ・社会適応力の発達
 ・認知的能力の発達

また、文部科学省による小中学校の全国都道府県学力テストと、体力・運動能力の調査結果を照らし合わせたところ、「運動ができる子どもは勉強もできる」傾向があることがわかりました。
さらに、個人単位でも、体力と学力で同様の相関が認められています。

これらの事実だけで運動と学力の関係をにわかに結論づけることはできません。
ですが、運動と学力の関連性を示す報告は、世界中に数多く存在しており、運動が子どもの成長に影響を与えていることが推測されます。

 

2.なぜ運動が学力向上に結びつくの?

 
運動と学力の関連性を、脳科学の視点から見てみましょう。
運動を行うことで、脳における多くの領域が活性化されます。
そのことから、近年、運動が知的能力にもよい効果をもたらすことが報告されています。

マウスを使った実験では、たくさん走ったマウスほど、脳の成長を促進し機能を向上させる脳由来神経栄養因子 (BDNF) が増えていました。
特に学習や記憶を司る脳の「海馬」でBDNFが増え、新しい脳神経細胞(ニューロン)が生まれました。
その結果、学習効率が向上したことが確認されています。

また、人間を対象とした研究でも、運動後の方が単語を覚えるスピードが20%向上するなど、学習効率とBDNFの量に相関関係があることが明らかになりました。

体を動かす子ども
 

3.環境が脳に与える影響

 
運動だけでなく、豊かな環境も脳の成長に大きく影響します。
飼育箱の中におもちゃや回し車、障害物などが置かれた環境で仲間とともに過ごしたラットたちは、何もない飼育箱で独りぽつんと過ごしたラットに比べ、学習作業をうまくこなしました。
さらに、脳も重くなっていたとのことです。

このことから、脳の成長には運動と豊かな環境の両方が必要だということがわかります。
一概に マウスやラットの実験結果を人間には適用できないかもしれませんが、示唆するところは大きいといえるでしょう。

【まとめ】
・運動は体力だけでなく、学力向上にもつながる
・脳の成長には、運動と豊かな環境の両方が必要

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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