子どもの「感情コントロール力」を育む方法とは?

最終更新日:2024/10/10

こんにちは!
0歳からの幼児教室EQWELチャイルドアカデミー
EQWELTIMES編集部です。

日々目まぐるしく変わる子どもの感情。

親が近くにいないことに気づく。
眠くなってしまった。
友だちにおもちゃを取られた。
もっとしていたかった遊びを途中で止められた。

子どもは様々な理由で、頻繁に泣き出してしまうことがあります。

そんなときは子どもの感情に寄り添い言語化してあげることで、子どもは自分の感情を言葉で表現する方法を学ぶことができるのです。

今回は、子どもの「感情コントロール力」を育む方法とは?についてお話します。

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1.子どもの感情を言葉にしてあげることの大切さ

子どもが感情的になったときは、その感情に合わせて一つひとつ 丁寧に
「悲しいね」
「うれしいね」
「つらかったよね」
と、子どもの気持ちを言葉してあげることが大切です。

そうすることで、子どもは安心し、自分の感情を言葉で表現する方法を学び、徐々に感情をコントロールできるようになります。

子どもが感情的になるときには、脳の大脳辺縁系にある「扁桃体」が活性化しています。
扁桃体の活動は、理性を司る大脳新皮質の「前頭前野」がコントロール(抑制)していますが、前頭前野の発達が終わるのは20代後半なので、乳幼児期はまだまだ未熟な状態と言えます。
感情的になった際、未熟な前頭前野では対処することができません。

親が子どもに代わって、冷静に感情を整理してあげることで、子どもが落ち着きを取り戻すことができ、アタッチメント(愛着)の形成にもつながるのです。

子どもが感情的になったときには、寄り添いながら、子どもの気持ちを受け止め、気持ちを言葉にしてあげましょう。子どもの脳と心の健全な発育のためにも、習慣化したい取り組みです。

母と子

 

2.感情に名前をつけて、子どもに教える方法

このように子どもの感情を言語化したら、その感情に名前をつけることで、感情をコントロールしやすくなります。

例えば、「悲しいときは『なみだん』」、「イライラしたときは『イラッチくん』」といった具合に、感情を擬人化して教えてあげるのです。

こうすることで、子どもは自分の感情を客観視することができるようになっていきます。

このときに、子どもの脳の中で働いているのが「メンタライジング・システム」という、自分の感情を少し離れたところから見るときに働くシステムです。

自分の感情を客観的に見ることができると、前頭前野(理性)が働くようになり、徐々に感情をコントロールできるようになっていきます。

人は目の前のことに気を取られて感情的になると、周りが見えなくなり、視野が狭くなるものです。しかし、このメンタライジングをすることで、物事を客観視でき、視野を広げて冷静に考えられるようになります。

 

3.共感力を育む「ミラーニューロン・システム」の働き

また、脳には相手に自分を重ねて、その感情を理解するときに働く「ミラー ニューロン・システム」があります。
「友だちが転んで泣いているのを見て、痛みに共感する」といった場合に働くシステムです。
もし泣いている子がいたら、どうしてその子が泣いているのか子どもに聞いてみましょう。
もし応えられなかったら、「悲しいことがあったんだろうね」「おもちゃで遊びたかったのかもね」と一緒に想像し、言葉にしてあげることが大切です。
そうすることで、他人の感情に共感する力が育まれ、思いやりのある子に育ちます。

【まとめ】
・感情を言葉にしてあげることで、子どもは安心し、感情をコントロールできるようになる
・感情に名前をつけて擬人化することで、子どもは自分の感情を客観的に見ることができる
・他者の気持ちを想像することで、共感力が育まれる

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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