困難を乗り越える力を育む!「リフレーミング」とは?

最終更新日:2024/10/17
こんにちは!
0歳からの幼児教室EQWELチャイルドアカデミー
EQWELTIMES編集部です。
子どもと接していると、ついつい気になるのが「子どもの短所(欠点)」です。
短所が気になると、つい口出ししてしまいたくなりますが、あまり口出しをすると、子どもは親の指摘を右から左へ受け流すようになってしまいます。
では、短所が気になるときはどうしたらよいのでしょうか。
そんなときにおすすめなのが「リフレーミング」です。
今回は、困難を乗り越える力を育む!「リフレーミング」とは?についてお話します。
1.リフレーミングとは?
リフレーミングとは、子どもを見る「フレーム(見方の枠組み)を変える」こと。
ネガティブな見方をポジティブな見方に変える「ネガポジ変換」ともいえます。
リフレーミングを使うと、短所や欠点を長所や個性として捉え直すことができるのです。
短所と長所は表裏一体。
見方を変えるだけで、短所は長所にもなり得るのです。
例を挙げると、
・飽きっぽい → 好奇心旺盛、素直・従順、環境になじみやすい
・慎重 → 思慮深い、周囲に気を配れる、危機管理能力が高い
・おっちょこちょい → おおらか、こだわらない、寛大
・気が弱い → 控えめ、優しい、人を大切にできる
・すぐにカッとなる → 情熱的、感受性豊か、正義感が強い
・忘れ物が多い → 先のことを心配しない、おおらか
ほんの少し見方を変えるだけで、短所が気にならなくなるどころか、同じ特徴を長所として捉え、伸ばすことができるようになります。
その結果、親は子どもを丸ごとプラス(ポジティブ)に受け止められ、穏やかに子育てができるようになり、ひいては子どもの自信とやる気を高めるために、のびのびと接することができるようになるのです。
2.リフレーミングの効果
「幸福学(幸せになる方法の研究)」では自分の強みを意識することで、幸福度が高まることがわかっています。
もちろん短所や欠点は少ない方が望ましいことではありますが、それ以上に社会に出たらその人の「強み」が何かを問われるようになっていくもの。
得意な事柄を活用することが、社会で活躍するカギとなるのです。
幸福度が世界屈指の高さを誇るデンマークでは、子どもが幼いうちからリフレーミングを教える伝統があります。
リフレーミングを幼児期に習得することで、ものごとのよい面も悪い面も踏まえたうえで全体像に意識を向けられ、他人の悪い面ではなく、よい面に焦点を当てることを選ぶようになるのです。
3.レジリエンスを高めるための視点
心理学的に言う「現実的な楽観主義者」の視点を持つことで、ネガティブな言葉や出来事をほどほどに聞き流し、あいまいな状況をポジティブに解釈できるようになり、レジリエンス(折れない心)が育まれます。
ハーバード・ビジネス・レビュー誌の記事で、アダプティブ・ラーニング・システムズ社の創業者ディーン・ベッカー氏は、「教育よりも経験よりも訓練よりも、人のレジリエンスのレベルが成功者と落伍者を決定づける。」と述べています。
子どもの言動に 短所や欠点が見えても、まずは「そういう部分もあるよね」と認め、共感することで、子どもは気持ちを切り替えやすくなります。
そのうえでリフレーミングする方法を伝えると、子どものレジリエンスが豊かに育まれていくのです。
幼いうちから、ぜひ身につけさせてあげましょう。
【まとめ】
・子どもの短所を長所として捉え、伸ばすことで、親も子どもも前向きな気持ちで接することができる
・自分の強みを意識することで、幸福度が高まり、社会で活躍するカギとなる
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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