宮崎県 Hさん (15歳)
お腹の中から毎日聴いていたピアノの音色。
いつしか自然に鍵盤に手がいくようになり、すばらしい音を奏でるようになったHさん。数々の輝かしい実績を重ねているHさん成長の様子を、お母さまに伺いました。
お姉ちゃんにもHさんにも生まれたら「ぜひ教室に」と思っていたお母さま。ピアノの講師をしているお母さまのお腹の中からHさんは毎日ピアノの音を耳にし、本もたくさん読んでもらっていました。
生後6か月から教室へ通室も開始。お父さまの転勤などで一時中断したこともあったものの、教室へ行くのをとても楽しみに通っていたそうです。
ゆっくりたくさんの取り組みができなくても、Hさんが好きなものをカードへ忍ばせるひと工夫を加えたり、声がけや接し方などあらゆるところで実践していました。また、おうちでピアノの音が鳴っていない時は、ずっと教材CDがかかっていたんだそう。
「常に耳へ何かしらの音が入っていた環境で育ったので、その影響が今出始めているのかもと思います」とお母さま。
「記憶力の良さに、まず驚きました」とお母さま。
1歳半ごろには大好きだった車の車種を憶えて言い当てるようになり、さらに、常にたくさんのピアノの音を聞いているHさんは、ピアノのメーカー、機種、構造なども一度見ると全部憶えていたようで、見たピアノがどこのメーカーのどの種類かも、すべて言い当てていたようです。
さらに、聴いたピアノの微妙な音色の違いを判断しメーカーを言い当て、演奏会に行くと聴いている曲の調、転調したところでまたその調を言い当てる事を、小学1、2年のころにしていたそうです。後で調べてみると、全部当たっているんです。お母さまは「これには本当にびっくりしました」とのこと。
絶対音感があるようですが、その域を超えて、耳から入る記憶と理解が優れているのかなと感じました。「見ている時の集中力と記憶力がすごい、教室のおかげだなと思い、これがHの特長なんだと感じました」
2歳のころからは聴いたメロディを奏でて、3歳ころには両手で弾くようになりました。楽譜を見なくても耳で憶えて弾いていたHさん。楽譜をあまり読みたがらなかったので、無理矢理読ませるのではなく、音楽を弾きたいという気持ちを大切にし、まずは私が弾いたりCDを聴かせたりして曲を憶えさせていました。10回も聴けば、ちゃんと弾けていたので不思議でした。
耳がすごくいいので、凄くすてきな演奏をするプロのピアニストに教えていただこうと、すごく気を遣って環境を整えました。
こうして著名なピアニストにも師事してピアノの実力をぐんぐん伸ばしたHさん。
全日本学生音楽コンクール全国大会 小学生部門 第2位、スタインウェイコンクールの全国大会で第1位など、さまざまな名誉あるコンクールで数々の賞を獲得しました。また昨年は夢である海外への第一歩として、イタリアで開催されたミラノ国際ジュニアピアノコンクールに出場。17歳以下の部門で1位を受賞しました。
「音楽の世界へ進むことは不安もありますが、Hが人の役に立てたり貢献ができるのはこのピアノだと思うので、ピアノを活かして何かできるといいですね」。
この想いはHさんも同じで、これからさらなる高度な勉強をしながら、世界的に権威のあるピアノコンクールに出場していくことを目指しています。
東京や各地でもレッスンを受けに行くなど、毎日ハードなスケジュールをこなしながらも弱音を吐かないHさん。
「この子の力を信じて、これからも大事に伸ばしていきたい」と話すお母さまの想いとともに、世界で通じる一流のピアニストという夢へと向かう日々は、これからも続きます。
Hさんが奏でる美しい音色を世界中の人が聴く日は、そう遠くないのかもしれません。
※所属、プロフィール等は取材当時のものです。
「ほめることは大切ですね。上手にできたことなどは、しっかりほめてきました」と言うお母さま。
Hさんが好きなものをカードに加えてフラッシュするなど、特長や能力にいち早く気付き、それをほめて認めて伸ばす環境を整える。
見守りながらの判断とこうしたサポートが、才能を大きく伸ばすきっかけとなったようです。
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