和歌山県 Hさん
幼稚園のころから「考古学者になる!」と夢を公言していた、Hさん。1日5時間、国際生物学オリンピックに向けての学習を6か月続けたそう。早くからやりたいことを見つけ邁進する彼は、どのような歩みをされたのでしょうか。
赤ちゃんのころ、本当によく泣く子だったというHさん。
「置いたら泣くのでずっと背中をさすって抱っこ。おかげでスキンシップはたっぷりとれました。その後は落ち着いたあまり手のかからない子でした」とお母さま。
Hさんの弟が生まれ、「なんで長男の時とこんなに違うの?」と悩んだ時、ママ友との話から教室を知って興味を持ち、次男、Hさんも入室。5歳の時のことでした。
おうちでは、絵本の読み聞かせをよくしていて、大好きな「機関車トーマス」の絵本はそらで言えるくらいだったそう。電車が大好きなので毎日のようにおじいちゃんと一緒に電車を見に行句など、好きなもの、見たものは、実物や図鑑をいつも見ることができる環境を作ってあげたそうです。
「電車から始まり、昆虫、恐竜へと興味は移りましたが、とにかく図鑑はいつも見られるようにしていました。その影響もあって『考古学者になる!』と夢を持っていましたね」。
幼稚園のころ教材CDの「宇宙のイメージ」を、Hさんが寝る前、暗示のようにささやいていたそう。「イメージトレーニングをすると、温かくなってストンと寝られるんですよ」とHさん。こうやって想像する力と親子の絆を、Hさん親子は深めていきました。
小学校高学年になると受験塾にも通うようになりましたが、「勉強が嫌と思うことなく、受験勉強が楽しめました。イメージトレーニングのおかげで図形や立方体も頭の中で展開図が見えてきますし、体積を導き出す計算や立体の感覚も養われたと思います。頭の中で立体がくるくる回る『空間認識』も得意でした」とHさんは話してくれました。
「基本的に子どもの意思は尊重し『これをしたらダメ』と言った記憶はないです」と、お母さま。
Hさんの学びが功を奏し、超難関の灘中学校に合格。
「とにかく自由な校風です。友達同士でお互いを認め合っている感じがありますね」とHさん。
生物部に入ったことがきっかけで「国際生物学オリンピック」を知り、やってみようと思い、1日5時間の勉強を半年続けました。自信を持って挑んだこの大会で、見事銀メダルを獲得しました。この国際生物学オリンピックは「まだまだ世界には上がいる」ということを知る良い機会だったそうです。
将来の夢は「完全には決めていませんが、生物の研究を極めていきたいです。生物学以外に、量子物理学など関連分野にも興味があり、全力で取り組んでいきたいです」と目を輝かせました。
「自分でないとできないことをしたいという意思が強いようなので、その想いを叶え、社会で役立つ人になってくれたら」とお母さまは胸の内を教えてくれました。
生物学で生命の持つおもしろさや不思議さを堪能しながら、社会や地球に大きな貢献をしてくれる日がきっとくることでしょう。これからもHさんの活躍が楽しみです。
※所属、プロフィール等は取材当時のものです。
1.乳幼児期のスキンシップをしっかりと。
2.周囲のサポートも得ることで、豊かな生活体験を。
3.眠りぎわの暗示とイメージトレーニングは効果絶大。
4.図鑑、折り紙、積み木など環境づくりを大切に。
5.子どもの意思を尊重すると、自立した子どもに。
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