和歌山県 Uさん姉妹
幼い頃から教室に通い、現在姉のMさんは社会人として、妹のAさんは大学生として、ピアノの音色を奏でる毎日を過ごされています。失敗や困難を乗り越えながら、前向きに進み、夢を自分でつかんでいく姿を、お母さまから伺いました。
心にやさしく響く美しいピアノの音色が流れる、U家。姉のMさん、妹のAさんともに、ピアノの道で才能を開花させました。
実は、二人のお母さまは、教室の講師。お母さまが和歌山で教室を開かれた頃はまだ教材はなく、3歳のMさんを相手に試行錯誤を重ねられたそうです。「ありとあらゆる方法で、脳を刺激しましたね」。
その成果の現れか、Mさんは動物と話せたり、作曲家の気持ちや曲の情景が分かるようになりました。「動物と波長を合わせたり、音の波動を感じとることができるようですね」。音楽の先生から「作曲家の想いを忠実に再現できる、作曲家が求める演奏家を目指してほしい」と言われ、現在はピアノの勉強を続けながら、少しずつ演奏活動の場を広げられているのだそう。
教育を胎教から受けた妹のAさんは、生後3ヶ月のころには周りの大人が話す言葉を聞いて、「バイバイ」「あお」などの言葉を発し、ピアノを習い始めても、特別な努力もなくすらすらと弾けていたのだそうです。
そんな姉妹に、悲劇が襲いました。Mさん中学2年生、Aさん小学3年生の時、最愛のお父さまが亡くなられたのです。幼い二人はとても辛い思いや苦労をしました。
その時二人の頭には、人間学で学んだ「この世に使命を持って生まれた人間ほど大きな試練を受けて鍛えられる。不幸な出来事が起こった時こそ、それをプラス思考で受け止めて必死で乗り越えようと努力する!そうすれば必ず大きく成長でき、世の中に貢献できる人間になれる」という人生の方程式が浮かんだそう。
「その経験と教室のおかげで、どんな状況でもプラス思考で前に踏み出せる『脳力=生きる力』がつきましたね。」とお母さま。
そんな二人は父の亡き後、姉妹で共通の夢を持ちました。悲しみの中にいても、自分たちの演奏を聴くと心がふっとラクになるような、人の心を癒せるピアニストになることを。その後、二人はそろって国立音楽大学へと進学。将来の夢は二人でデュオのグループを結成して、演奏活動をすることです。
「親なら、子どもが失敗しないようにばかりを考えて線路をひき、失敗すると嘆くでしょう。でも、失敗したら喜ぶべきだと思うんです」とお母さま。
失敗することは辛いけれど、それは宇宙から与えられた試練。遠回りをしても、自分はできる、夢は叶うと信じて必死にがんばれば、必ず宇宙からプレゼントが与えられて到達できるから、と。
これは、大好きなパパを亡くし、苦しみを乗り越えたから見えたものがたくさんあった、Uさん姉妹とお母さまだから言えること。
「夢に近づくには、失敗や苦境を乗り越え、自分の周りをとり囲むすべての人や物に感謝の思いがわいてきたとき、道が拓けるんです。だから二人も『人の心に届けたい』と思い演奏するようになってから、ふっと音色が変わり、すばらしい演奏が出来るようになりましたね。
今二人が目指す大きな夢、それは、『姉は「緑の草の上をわたる清やかな風や水の様な音色」、妹は「パワフルで心に響き、暖かく火の様な音色」でこの世の流れを変えて私たちの周りにあるすべての物に感謝の波動を送ることです』と教えてくださいました。
※所属、プロフィール等は取材当時のものです。
幼い頃から、フラッシュカードをはじめ、いろいろな方法で脳を刺激したとおっしゃるお母さま。それをU姉妹はとても楽しんでいたんだとか。そして、「失敗や辛いことがあったとき、とにかく子どもを信じて、時には親子で一緒に泣いたりもしながら、気持ちを建て直してがんばれば大丈夫」とお母さまは 教えてくださいました。失敗を恐れるのではなく、失敗は成長のチャンスだと喜んで、子どもがくじけずに前進できるよう、ちょっとしたアドバイスをしてあげるといいんですね.。
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