「やり抜く力」こそが成功へのカギ 【浦谷博士のEQ力コラム vol.13】

浦谷

みなさん、こんにちは。
EQ力を育てるEQWELチャイルドアカデミーの浦谷です。

10月初旬より、講師を対象とした「秋の教育研究会」が
九州(福岡)より始まりました。

「教育研究会」は年2回、全国4カ所(東京・名古屋・大阪・福岡)で
EQWEL教室の講師が集い、最新情報を共有する場です。

今秋は「やる気の科学 ~新時代のやる気の高め方~」について
11月中旬まで講演し回る予定です。

EQWELでは幼少期に育みたい「5つのEQ力(非認知能力)」として、
・自己肯定感(自信)
・やる気
・共感力
・自制心
・やり抜く力

を挙げています。

2年前には、まず最初に「やり抜く力」について研究会で取り上げました。
なぜなら、最終的には『「やり抜く力」こそが成功へのカギ』となるからです。

なぜなのでしょうか?

今回は、その事例を一つお伝えしたいと思います。
 


 
 

「人生を成功へと導く究極の能力は、『やり抜く力』である」

子育て
人の成功に関する研究で、
アメリカのペンシルバニア大学の
アンジェラ・ダックワース教授は、
「やり抜く力」を「情熱と粘り強さを併せ持っていること」
と定義しています。

これは、日本で「努力」「根性」「堅忍不抜」と
呼ばれている資質だといえるでしょう。

物事を成し遂げるために、これらが重要であることは、
昔から当たり前のようにいわれています。

しかし、その科学的な根拠は示されているのでしょうか。

1940年にハーバード大学の研究者たちは、
「人々がより幸福になり、
人生で成功を収める秘訣を探るための研究」を行いました。
「トレッドミル実験」と呼ばれているものです。

トレッドミルとは、
トレーニングジムにある傾斜を変えられる
ランニングマシンのことで、
この実験では、「スタミナと意志力の強さ」を調べるために、
学生たちは5分間、かなりの急傾斜と速度に設定された
トレッドミルで走るように指示されたものです。

結果、学生たちがもちこたえた平均時間は4分で、
中には1分半しかもたなかった学生もいました。

そして、実験に参加した学生たちを対象に、
その後、定期的に追跡調査が続けられました。

すると、参加者たちが60代になった頃の心理学的適応
(一般的な社会生活を問題なく送れること)は、
20歳のときにトレッドミル実験で走った分数から、
かなり正確に予想できることがわかったのです。

さらに詳しく調べると、
走った分数の長さは体格や基礎体力とは関係がなく、
意志力の強さに関係していることも判明しました。

すなわち、人生の長いマラソンでどこまで頑張れるかは、
体格や基礎体力の違いによるのではなく、
つらい中でも努力を続ける意志力の強さにかかっているのです。
この「努力を続ける意志力の強さ」はまさに「やり抜く力」であるといえます。

 


 
 
講演会
空気が秋めいてきた今日この頃、10~11月も各地で保護者勉強会を開催します。

10月13日(日) 宝塚教室 (兵庫県)
11月4日(月・祝) 沼津寿教室・新富士教室 (静岡県)
11月11日(月) 名古屋講演会 (愛知県)
11月17日(日) 宗像教室 (福岡県)
11月24日(日) 熊本フレンド教室 (熊本県)

詳しくは開催する教室にお問い合わせください。

【参考】 EQWELチャイルドアカデミー イベント&講演会
https://www.eqwel.jp/kouenkai/

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(浦谷裕樹)