話を聞いて受け止める「共感力」
こんにちは!
0歳からの幼児教室EQWELチャイルドアカデミー
EQWELTIMES編集部です。
今回は、話を聞いて受け止める「共感力」をお伝えします!
社会で活躍するために必要な心の土台である「共感力」。
その共感力を育むにはどうしたらいいでしょうか?
まずは、子どもが話したことや思いを受け止めます。
そして、子どもが安心して何でも言い合える状態をつくります。
子どもの話をよく聞くことで、言葉に対する興味が湧き、知識欲が増して、学ぶことにおもしろさを感じるようになるのです。
今回は、話を聞いて受け止める「共感力」というテーマでお伝えいたします。
【もくじ】
1.気持ちを受け止め方
2.安心感の与え方
3.知識欲の高め方
1. 気持ちの受け止め方
EQWEL卒業生で、慶応義塾大学卒の大野晃佳さんをご存知でしょうか。
大野さんは3000倍の倍率をくぐり抜け、関西の読売テレビのアナウンサーとなりました。
採用の決め手は、自然体な人柄と「共感力」だったとのことです。
この人柄と豊かな「共感力」は、大野さんのお母様の「ある習慣」で育まれたようです。
その習慣とは、子どもが自分の思いや考えを話したときに、まずは「そうだよね」と子どもの気持ちを受け止めることです。
子どもが話をしたときに、「そうだよね」と子どもの気持ちを受け止めると、子どもは自分を丸ごと受け入れてもらえたと感じて安心します。
そして、質問を付け加えてさらに話を聞くようにすると、子どもは思っていることや感じていることをどんどん話してくれるようになります。
2.安心感の与え方
子どもが話しかけてきたときに、「今、忙しいから話しかけないで」と、子どもが話をするのをさえぎってしまうことはありませんか?
子どもの話をさえぎると、無理にでも聞いてもらうために、「もっと怒る」か「本当の気持ちを隠す」かのどちらかになります。
それが続くと、子どもとのコミュケーションが取りにくくなり、コミュニケーションが苦手な子に育ってしまいます。
子どもが話しかけてきたら、「うんうん」「なるほど」「そうだよね」「○○ちゃんはそう感じたんだね」と、子どもの言葉と感情をしっかりと受け止めます。
すると、「心理的安全性」と呼ばれる「安心して何でも言い合えると感じる状態」が家庭の中でつくられます。
「心理的安全性」は、いわば「安心感」です。
しっかりと子どもの言葉と感情を受け止めて、「安心感」の高い家庭にしましょう。
そうすることで、家族のみんながフルに実力を発揮し、それぞれがいきいきと自分の能力を伸ばしていけるようになります。
3.知識欲の高め方
子どもの話をよく聞くと、共感力を伸ばす以外にも嬉しい副産物があります。
現役東大生184人を対象とした調査では、90.7%が「親は自分の話を聞いてくれた」と回答しています。
子どもは親との会話で、自分の話が通じたことに喜びを感じ、自信がついてもっと上手に話そうと頭をフル回転させます。
その結果、「もっと色んなことをたくさん話そう」と、言葉に対する興味が湧いたり、知識欲が増したりして、学ぶことにおもしろさを感じるようになるのです。
また、話を聞くときは子どもに寄り添い、その対象について一緒に話します。
それに続いて、色々な言葉をたくさん話し、交互に話すようにすると、子どもの言葉が増えて脳が発達します。
親としての意見がある場合、子どもの話をしっかりと聞いた後に考えを伝えます。
伝える際、「~しなさい」「~したらダメよ」といった命令や禁止は控えます。
その代わりに、「~したらいいと思うよ」「~してみるのはどう?」と、助言や促しの形で伝えることを心がけましょう。
なぜなら、命令や禁止の言葉を多く使うと、子どもの自制心の発達を抑えてしまうからです。
一方、助言や促しを使い続けると、子どもの自制心と共感力は伸びていきます。
もちろん、時と場合によっては、命令や禁止も必要です。
しかし、多くの場合、命令や禁止は助言や促しの形に変換して伝えることができます。
子どもの話をしっかりと聞くこと。
命令や禁止ではなく、助言や促しの言葉を多く使うこと。
そうすることで、子どもの自信は深まり、知識欲が高まり、自制心や共感力が身についていくのです。
【ポイント】
・豊かな共感力は、気持ちを受け止めることで育まれる
・「安心して何でも言い合える状態」で、能力を伸ばせるようになる
・子どもの話をよく聞くことで、知識欲を高め、勉強好きにする
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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