「自制心」が育つ!家庭におけるルール作りのヒント

こんにちは!
0歳からの幼児教室EQWELチャイルドアカデミー
EQWELTIMES編集部です。

今回も、おうちでできる幼児教育のコツをお伝えします!

大きな目的のために、思考や感情をコントロールする力である「自制心」。
将来活躍する子の共通項として、数々の研究から浮かび上がってきたのは、この能力の高さでした。幼少期は、この「自制心」が最も急激に伸びる時期です。
どうすれば高めることができるのか、親ができることは何でしょうか。

今回は、【「自制心」が育つ!家庭におけるルール作りのヒント】というテーマでお伝えいたします。

【もくじ】 
1.『支援的な』子育てとは
2.『管理的な』子育てとは
3. 家庭における『ルール作り』

 

1.『支援的な』子育てとは

子どもを見守り、必要なときにだけ支援(サポート)をする支援的な子育ては、子どもの実行機能を育む効果があることがわかっています。
支援的な子育てとは、子どもが自分でがんばろうとしているときに、少しだけ後ろから支えてあげるような関わり方をする子育てのことをいいます。

ミネソタ大学の研究で、親子のパズル遊びにおける支援的な子育てが、子どもの実行機能にどのような影響を与えるかが調べられました。

その結果、子どもがうまくパズルができないのがもどかしく、親が実演して(解いて)しまうといった過干渉な接し方をした場合には、子どもの実行機能が発達しませんでした。

一方、子どもが自分でパズルを解けるように、親がヒントを与えるなど支援的な接し方をした場合には、子どもの実行機能の発達が促されました。
支援的な子育ては、子どもが自ら考えて行動することを支援するため、子どもの自制心が育まれるのです。

 

2.『管理的な』子育てとは

親による統制(命令や禁止などの強制)は子どもにとって必要ないものなのでしょうか。
京都大学における研究で、体罰などを除いた管理的な子育てが、子どもの実行機能にどのような影響を与えるかが調べられました。

管理的な子育てとは、たとえば、親が子どもを自分の言いつけ通りに従わせているか、歯磨きなどを子どもがするまで何度も言い聞かせているか、といった関わり方を指しています。

その結果、親が管理的な子育てをすると、子どもの実行機能が育まれることが示されました。

やはり、親の統制も必要なのです。

子どもは最初から自分をコントロールできるわけではないので、初めのうちは親が子どもの行動を統制しながら、
成長とともに子どもが自力でできるように促していくといいでしょう。

極端な親の統制は慎むべきですが、子どもの発達に即したある程度の統制は、子どもの実行機能を育むと考えられます。

 

3. 家庭における『ルール作り』

何事もバランスが重要です。
支援的、管理的を問わず、子育てにおいては、ときと場合によって、様々な接し方をする必要があります。
支援的な子育ても、管理的な子育てもどちらも大事でが、その接し方には、
ある一定のルールがあるべきです。

親としても子どもをほめたり叱ったり、支援したり統制したりする指標があると、迷わなくて済むでしょう。

子どもにとっても、その日の気分や調子で親による接し方が違うのでは、次に何が起こるかがわからず、不安とストレスにさいなまれるようになるため、ルールはあったほうがよいのです。

家庭におけるルールづくりは、子育てにおいて大きなカギを握っているといえます。

ぜひ子どもと一緒に、家庭特有のルールづくりについて話し合ってみてください。

【ルール作りのヒント】

何をしたらいけないのか、何をしたら叱られる(叱る)のか、指標があると、子も親も迷うことなく安定した関係性を築けます。
家庭でのルールづくりについてご説明します。

1叱る基準を子どもと一緒につくる
たとえば「いじわるをしない」と決めたら、「人にいじわるをしたら、叱るね」と伝えておきます。
2親もルールを守る
たとえばテレビを何時間もダラダラと見ないと約束したのに親が守らずにいたら、子どもも守らないのは当然のことです。
3ルールを破ったときにのみ冷静に叱る
感情を爆発させて叱るのはNG!
子どものミスは、怒りの感情を放出させる機会ではなく、「教え諭すチャンス」です。
 

【ポイント】 
・叱る基準をつくり、伝えておく
・感情で子どもを叱らない
・子ども一緒に指針となる「ルール」をつくる

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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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