『ビジョントレーニング』で脳レベルの底上げ

七田

こんにちは!
0歳からの幼児教室EQWELチャイルドアカデミー
EQWELTIMES編集部です。

今回は、『ビジョントレーニング』で脳レベルの底上げ についてお伝えします!

アメリカで100年以上の歴史がある「ビジョントレーニング」というものをご存じでしょうか。

見ることに関連する「さまざまな力や機能を向上させる」ことができるトレーニングです。

発達障がいやグレーゾーンの子どもたちがもつ不安も、見る力や機能の向上を促す「ビジョントレーニング」で改善されることがあります。

EQWELでは、「ビジョントレーニング」を子ども向けに動きながら楽しく取り組めるようにした「目の学校」を運営しています。

今回は、『ビジョントレーニング』で脳レベルの底上げというテーマでお伝えいたします。

【もくじ】

1. 発達障害の壁
2. 発達を促す「ビジョントレーニング」
3.「目の力」を高める取り組み

 

1.発達障害の壁

文部科学省が実施した調査では、発達障がいの可能性のある児童・生徒は6.5%という調査結果があります。
この中には、発達に何らかの疑いやつまづきのあるグレーゾーンの子どもも含まれています。

発達障害やグレーゾーンの子ども達が抱える悩みとは、どういったものなのでしょうか。

・じっと集中していられない
・片づけができない
・忘れ物が多い など

こうした子どもたちは、日常生活や学校での活動において、やりにくさを抱え、時にはそのことで注意を受けるなどして、自身を肯定できないで
いると考えられます。

発達障がいは「脳の機能障害」で、生まれつきの要素がありますが、脳は周囲の影響を受けながら成長をしていきます。

発達障がいの子どもは、専門的な支援が必要です。
グレーゾーンの子どもであれば、環境を整えたりトレーニングをしたりすることで大きく改善できると言われています。

 

2.発達を促す「ビジョントレーニング」

「ビジョントレーニング」は目だけではなく、脳と体全体の発達も促します。

アメリカでは、発達に問題をかかえている子どもから、プロのスポーツ選手まで「ビジョントレーニング」を取り入れています。

このトレーニングを続けることで、苦手なものを克服し得意なものを伸ばしていくことができます。

「ビジョントレーニング」=「目の力」がもつ機能とは

・周辺視野、眼球運動コントロール、焦点合わせ、両目のチームワークといった両眼視機能を高め、情報収集力をアップします。
・目から得た情報を処理することで伸びる、判断力、イメージ力、思考力
・目から入った情報と他の体の機能を連動させるバランス力、手や体の協調性 など

「目の力」がもつ能力は、運動面・学習面・コミュニケーションなどの学校生活を円滑に過ごすために欠かせないものです。

2008年、中高一貫の女子校で全学年の生徒たちに「目の力」のチェックをしました。
上の学年ほど「目の力」が高く、下の学年になるほど「目の力」が低くなるという予想とは逆の結果となりました。

本来であれば幼少期からの外遊びを通じて目や体をたくさん使います。
「目の力」が低いという結果の子どもたちは、幼少期にゲームやテレビなどをずっと見続ける生活であった可能性が高いと考えられます。

デジタル機器のスキルを身につけることは必須ですが、「目の力」を養うために適切な制限も必要です。

「目の力」がもつ能力を鍛えて、全体のレベルを底上げしていきましょう。
 

 

3.「目の力」を高める取り組み

年齢別に『目の力』を高める取り組みがあります。

・2歳~アイストレッチ&眼球運動
・4歳~指サッカード
・5歳~ハイハイ&クマ歩き など

■2歳~  アイストレッチ&眼球運動
学習や本読みの前に『アイストレッチ&眼球運動』をすると、目が滑らかに動くようになり、学習がスムーズに進みます。

① 食べ物やキャラクターなどが描かれたカードを用意し、子どもの顔の前(約30cm)にカードを出します。
② カードをゆっくりと左右に動かし、カードを追って見てもらいます。
頭を動かさず、目を動かして追えているかをチェックします。
③ カードを上下に動かし、追って見てもらいます。
カードを斜めに動かし、追って見てもらいます。
④ ②と③の動きを3~5往復すると目のストレッチになります。
⑤ カードを大きく顔の前で右回り、左回りで1周ずつ回し、追って見てもらいます。

☆ポイント☆
・できるだけ目の筋肉を伸ばすように大きく動かします。
・動きが一つ終わるたび数秒カードを止めます。

■4歳~  指サッカード
眼球が小刻みに高速で動く運動をサッカードといいます。
指を使ったサッカードのトレーニングで、顔を動かさずに目だけで離れた場所を見れるようになります。
やがて、読書や板書のスピードが速くなります。

① 子どもの顔の前(約30cm)に両手の人差し指を出し、肩幅より少し広めに左右に広げます。
人差し指は、爪側を見せます。
② 子どもの頭が動かないように気をつけながら、左右の人差し指の爪を交互に素早く目を動かして見てもらいます。
③ 子どもに無理のないペースで「右、左、右、左」と声がけをしながら見てもらいます。
④ 左右の指の位置を上下に変えます。
③と同じように「上、下、上、下」と声がけをして見てもらいます。
斜めも同様に行います。
⑤ 最初は5往復くらいを目安にします。
徐々に往復する数を増やしていきましょう。

※①~⑤がスムーズにできるようになったら、メトロノームのテンポに合わせて目を動かしましょう。

■5歳~  ハイハイ&クマ歩き
脳は、五感から入ってくる情報をインプットします。
次にインプットされたことについて考え、行動することを決めます。
最後に、脳は行動することを実際にアウトプットさせます。

自分の身体を通して、インプットからアウトプットまでの一連の流れを繰り返し行いましょう。
そうすることで、脳はぐんぐん成長し学習に必要な働きの土台が形成されていきます。
体を動かすことで得られる学びは、子どもの発達や学習において重要な要素となるのです。
ハイハイやクマ歩きを5歳から行い、脳を成長させていきましょう。

~ハイハイ~
●同側歩き
① 右側の手と足のひざを同時に着地させるようにしましょう。
② 左側の手と足のひざを同時に着地させるようにしましょう。
③ ①と②をセットにし、スムーズにリズムよく歩けているかをチェックします。

●異側歩き
① 右手と左足のひざを同時に着地させるようにしましょう。
② 左手と右足のひざを同時に着地させるようにしましょう。
③ ①と②をセットにし、スムーズにリズムよく歩けているかをチェックします。

~クマ歩き~
① ひじとひざを伸ばします。
② ①の状態のまま、手とかかとを同時に着地させながらクマのように歩きます。
③ スムーズにリズムよく歩けているかをチェックします。

ハイハイやクマ歩きの前歩きができるようになったら、後歩きをさせます。
次に横歩き、その場で回転(右回り・左回り)などいろんな動きをしていきます。

こうした年齢別にあった遊びを通して、楽しく『目の力』を高めていきましょう。

 
【まとめ】
・脳は周囲の影響を受けながら成長をする
・「ビジョントレーニング」で脳と体の発達を促す
・『目の力』を高める取り組みをし、学習に必要な土台を形成させる

 

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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
 

 

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