あなたが、子どもにとっての最高の「見本になる!」【浦谷博士のEQ力コラム vol.17】

みなさん、こんにちは。
EQ力を育てるEQWELチャイルドアカデミーの浦谷です。

2月14日、何とバレンタインデーというステキな日に新刊が出版されました。

タイトルは『赤育本』。

読んで字のごとく、「赤ちゃん育児の本」です。

生まれた時は寝姿で泣くことしかできなかった赤ちゃんが、
1年そこそこで立って歩き、言葉を発するようになります。

その劇的に発育していく中で、
「わが子を“一流”にするためにしておいてあげたい「体・心・頭脳のサポート方法」
かわいいイラストとともにわかりやすく紹介しています。

 
EQWELスタッフの総力で出来上がった珠玉の1冊。
赤ちゃんがいる御方、これから赤ちゃんが生まれる御方には
是非、読んで内容を実践していただきたいと思っています。

赤ちゃんといえば、「新生児模倣」など、生まれながらに他人の真似ができます。
そして、育っていく中でどんどん真似をする力が増していきます。

 
ということは、一番接している人、
すなわち保護者のことをどんどん真似するようになるということですね。
そうであれば、子どものために保護者としてできることは、「子どものよき見本になること」。

 
今回は、「あなたが、子どもにとっての最高の『見本になる!』」
というテーマで、子どもの意欲と学習力を高める方法をお伝えいたします。

 


 
 
バイオリン

優れたバイオリニストを数多く育てたことで知られる「スズキ・メソード」。
 
 
その創始者である鈴木鎮一(すずきしんいち)氏は、一流を育てるための方法について、
親が進んで取り組み「率先垂範を実践すべし」と、次のように述べています。
 
 
「バイオリンを習いたいと言ってきた子どもたちには、
最初からバイオリンを持たせることはしません。
まずは、その親にバイオリンで一曲弾けるようになるまで指導します。」
 
 
親が弾けるようになってくると、
子どもにとっては、バイオリンのある環境が自然なものとなります。

そして、そのうちに「自分も習いたい」という意欲が、自然と湧いてくるのだそうです。

そうしたときに、はじめてバイオリンを持たせると、子どもはみるみる上達していきます。

普通の子供は、自分からバイオリンを習いたいとは、なかなか思わないでしょう。
そのような子どもに、無理やり取り組ませても、決して上達は見込めません。
 
 
だからこそ、鈴木氏はまず自分から弾きたいという気持ちにさせること、
意欲を持たせることが熟達への第一歩
だと考えているのです。

理化学研究所・脳科学総合研究センターの故・松本元ディレクターは、
このスズキ・メソードに対して、
「ある目的に価値を認め、意欲を持つことによって
学習性を高めるという脳の特性とよく合致しています」と述べました。
 
 
また、本田真凛さん、望結さん、紗来さんの父親である本田竜一氏は、
長男の太一さんが幼稚園生のときに、英検3級を受けさせたいと思いました。

しかし、いまいち、やる気がわかなかった太一さんの様子を見て、
太一さんと一緒に、英検3級を受けることを決意し、勉強をはじめたそうです。

そんな父親の姿を見て、太一さんも勉強に熱が入り、
見事二人一緒に合格することができました。

 
何かに取り組むとき、子どもたちの意欲を引き出すために重要なポイントは、
「まずは親が実践すること」、すなわち、「率先垂範」であるといえます。

親が本気で取り組むと、子どもは、「きっとこれは楽しいことに違いない。
重要なことに違いない」と思い、関心を示すようになるのです。

 


 

3月8日(日)に大阪本社(天王寺)で、京都大学の明和政子教授の講演会を開催します。

明和政子教授は、NHKスペシャルの監修・出演をはじめ、
TV・新聞・雑誌などで研究成果やコメント、子育てアドバイス等が数多く紹介されている
胎児・赤ちゃん研究の第一人者です。

講演会

胎児・乳幼児の発達について学べ、日常の育児に活かせる内容となっております。
残席も残り少なくなってきていますので、ご参加を検討されている御方は是非お早めにお申し込みください。

https://www.eqwel.jp/kouenkai/tennouji.html

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(浦谷裕樹)