やり抜く力が育つ幼少期の「努力ぼめ」とは

こんにちは!
0歳からの幼児教室EQWELチャイルドアカデミー
EQWELTIMES編集部です。

今回も、おうちでできる幼児教育のコツをお伝えします!

わが子が育つ姿はうれしいもの。無条件にほめてあげたくなります。
ほめられて育った子どもは、ほめられなかった場合に比べ、1歳半時点で「社会能力」※が高く、その後もその差は埋まらなかったという報告があります。
科学的に見ても、ほめるのはいいことのようですが、どのようなほめ方が子どもにとっては良いのでしょうか。
※社会能力とは「主体性」「応答性」「共感性」「運動制御」「感情制御」を指します。

今回は、【やり抜く力が育つ幼少期の「努力ぼめ」とは】というテーマでお伝えいたします。

【もくじ】 

1.努力をほめられた子ども
2.能力をほめられた子ども
3.「能力ぼめ」と「努力ぼめ」の違い


 

 

1.努力をほめられた子ども

学力に関する「ほめ方」の効果を調べた研究があります。
小学生を対象にしたコロンビア大学のクラウディア・ミューラー教授らの実験では、子どもたちにIQテスト受けてもらいました。

同じ平均点で2グループに分け、テストの結果について一方には「頭がいいね」と能力をほめるようにし、もう一方には「よく頑張ったね」と努力やプロセスをほめるようにしました。

その後、同じ子どもたちを対象に、2回目にはかなり難しいIQテストを、3回目には1回目と同じ難易度のIQテストを受けさせました。

その結果、3回目のテストでは、能力をほめられた子どもたちが1回目より成績を落としたのに対し、努力をほめられた子どもたちは成績を伸ばしたのです。


 

2.能力をほめられた子ども

能力をほめられた子どもたちは、2回目のテストで悪い成績を取ったときに「自分には能力がないから努力しても無駄だ」と考え、やる気を失って努力をしなくなったのです。

一方、努力をほめられた子どもたちは、2回目で悪い成績を取ったときに「努力が足りなかったせいだ」と考え、より一層努力をするようになり、3回目の成績が上がったのです。

この実験結果を受けて、ミューラー教授は「能力をほめることは、子どものやる気をむしばむ」と結論づけています。

 

3.「能力ぼめ」と「努力ぼめ」の違い

やる気とやり抜く力を高め、学力や運動能力の高い子に育てるには、能力・結果ではなく「努力をほめ、継続・改善を促す」言葉かけをするといいことがわかっています。

シカゴ大学の研究では「能力ぼめ」をするか「努力ぼめ」をするかといったほめ方のスタイルを確立させるのは、子どもが14か月になるまでであると報告しています。

さらに3歳までの「努力ぼめ」の多さが、めぐりめぐって小学2~4年のときの学力によい影響を与えたという報告もあります。

「根拠のない自信」は幼少期にしか身につかないという説もあります。

かわいいわが子を手放しでほめるのもいいことですが、親としては早いうちから、子どもに対して「努力ぼめ」を多くするように心がけるといいでしょう。

 

【ポイント】 
・子どもの「努力」をほめる
・子どもの「能力」だけに着目しない
・3歳までにたくさん「努力ぼめ」をする

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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

【参考文献】『子どもの未来が輝く「EQ力」』 浦谷裕樹著 プレジデント社

 

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