パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社 技術部門との共同研究発表について【浦谷博士の研究報告】

こんにちは、EQWELチャイルドアカデミー主席研究員の浦谷です。

2022年10月8~9日の子ども学会学術集会 第18回子ども学会議にて、株式会社EQWELはパナソニック株式会社 エレクトリックワークス社 ソリューション開発本部と共同研究発表をしました

 
会場は岐阜にある東海学院大学。

 
3年ぶりにリアル開催された会場には100名以上の研究者や教育関係者が集い、賑わっていました。

 
共同研究のタイトルは、

「家庭で子どもの非認知能力を育成する親子AIコミュニケーションツールの開発と評価」

で、子どもの自己肯定感とやる気の向上を目的とした研究です。

学会ではパナソニックの研究者とともに、2020年6月より2年以上に渡って続けてきた共同研究内容についてポスター発表をしました。

 

共同研究の概要

研究で使用したのは、年中・年長を対象としたコミュニケーションツール(アプリ)。

親子でコミュニケーションを取りながら、子どもが決めた遊びや学習内容を入力していく、というものです。

 
アプリver.1は週2回、休日の遊びの前に親子で話し合い、子どもがこれからの1時間でしたいことを3つ決めて入力し、1時間後に確認する、というものでした。

 
親子20組に2か月ほど取り組みを続けていただいた結果、

・ 自分で取り組む内容を決め、計画を立てて実行するという流れが自然と身についた
・ 自分から「計画立てよう!」と進んで言うようになっていた

と、保護者から子どもの自己肯定感とやる気の育成につながるという声をいただけました。

また、「今までよりも子どもとうまく接することができるようになった」という保護者もいました。

 

研究内容を説明しているパナソニックの研究者

 
一方、「1時間となると、なかなか時間が取りにくい」という声もありましたので、より短時間で毎日実施可能なアプリver.2を開発しました。

アプリver.2は週5回、寝る前に親子で話し合い、翌日子どもがしたいことを3つ決めて入力し、寝る前に振り返る、というものです。

 
親子16組に1か月ほど取り組みを続けていただいた結果、

・ 調査が終わった後も、言われなくても自分からすることが増えました
・ 1日も欠かさずに机に向き合って学習する習慣がつきました

と、子どもに親から見て好ましい変化が出てきたことがわかりました。

さらに保護者からも「子どもを尊重しながらしっかりと接する時間を取る習慣がついた」という声もいただけました。

 
このアプリは、収集したデータをAIで解析して、子どもの好きなことや得意なことがわかる「好きなことレポート」を定期的にが出せるのが特徴です。

保護者から、その「好きなことレポート」の内容を育児に活かしたいという声もたくさんいただけました。

 
【共同研究発表用ポスターはココを押すと見られます】

 

今後の共同研究の方向性

共同研究の結果から、このツール用いた家庭での取り組みを通じて、子どもの自己肯定感とやる気を育める可能性があることを見出せました

この研究結果を発表した学会の場では、数十名の研究者や教育関係者と直接やり取りをして、多数の貴重なご意見をいただけました。

また、何名かの園や施設の先生方からは、「このアプリを使ってみたい」という声もいただけました。

 
これらの声を今後の研究開発に役立てて、よりよいアプリに改良し、多くのご家庭で本ツールのさらなる検証をしていきたいと思っています。

皆様、どうもありがとうございました。

 
EQWEL新未来教育科学研究所
 浦谷 裕樹