子どもの前で怒りをあらわにすることの影響とは?

こんにちは!
0歳からの幼児教室 EQWELチャイルドアカデミー
EQWELTIMES編集部です。

今回も、おうちでできる幼児教育のコツをお伝えします!

時折痛ましいニュースに世間が騒然となる「子どもの虐待」。日本では子供の減少とは裏腹に、児童虐待に関する相談対応件数は年々増しています。
幼少期に受けた脳(心)の傷はその子自身の成長の妨げになってしまいます。

今回は、【子どもの前で怒りをあらわにすることの影響とは?】というテーマでお伝えいたします。

【ポイント】

1. 体罰は子どもの感情のコントロールを妨げる
2. 「スマホ育児」は子どもの発達を遅れさせる

 


 
 

1. 体罰は子どもの感情のコントロールを妨げる

ハーバード大学などにおける近年の研究から、小児期に虐待・DV(暴力)・ネグレクト(無視)といった不適切な養育(マルトリートメント)をされた経験があると、脳に傷ができ、将来にわたって悪影響があることがわかりました。
厳格な体罰を受けると、思考や判断を司る脳の「前頭葉が縮小」し、性的虐待や両親の家庭内暴力(DV)を目撃すると「視覚野が縮小」し、暴言虐待を受けると「聴覚野が変形」することがわかっています。
そして、この脳(心)の傷がもととなり心の病や記憶力の低下を引き起こします。

DVは、目撃するだけでもIQ・記憶力・学力が低下し、問題行動が増えますし、しつけと称して怒鳴ったり、キツく叱ったりするなどの怒号や罵声をあびせ続けると、体罰やDV目撃よりも子どもの脳に悪影響を与えます。

 
 

2. 「スマホ育児」は子どもの発達を遅れさせる

子どもにスマホを与えて放置することから「スマホ育児」とも呼ばれている「ながら育児」は、一種のネグレクトであり、それが続くと、左右脳をつなぐ脳梁の容積が小さくなり、将来集団行動ができずに暴力的になることがわかっています。
また、こういったネグレクトは、他の虐待よりも実行機能の発達が非常に遅れることが示されているのです。

このような事実を積み上げていくと、幼少期の接し方が、いかに重要かがわかるでしょう。

ですが、たとえ一時、不適切な養育をしてしまい、子どもの脳に傷ができたとしても、しっかりと治療をすれば回復していきます。
いつからでも大丈夫ですので、気づいたときにそれをやめ、子どもとの関係修復に努めてください。
もし親が不適切な養育をしてしまい、それを正そうとしているときには、周りの第三者は、親を責めるのではなく、親が好ましい養育態度を示したときにはほめて、「親をほめ、育てる」ことを意識します。

このような育児を手伝ってくれる共同養育者が多ければ多いほど、子どもの脳の実行機能が発達し、感情コントロールの脳内ネットワークが発達する可能性が高まります。
マインドフルネス(瞑想・呼吸法・イメージトレーニングなど)も、脳機能の回復に効果がありますので、ぜひ取り入れてみてください。

ひとりではどうしたらいいかわからず、思わず子どもに手を上げてしまいそうになったときには、共同養育者の手を借りて、不適切な養育を避け、適切な育児を心がけるように切り替えたいものです。

EQWEL
EQWEL
教室では、講師が共同養育者となり、親子へのほめ言葉をたくさんかけ、レッスンでは呼吸法やイメージトレーニングを取り入れています。

 


 

【まとめ】

①小児期のうちに虐待やDVを受けた子どもは、将来に悪影響を及ぼす可能性がある。
②「スマホ育児」は一種のネグレクトである。
③自身の子育てに不適切なところがあれば、共同養育者の力を借りるなど、早めに関係を修復するように努める。

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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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