学力に直結するほめ方② 能力 or 努力 どっちを褒める?

こんにちは!
0歳からの幼児教室 EQWELチャイルドアカデミー
EQWELTIMES編集部です。

今回も、おうちでできる幼児教育のコツをお伝えします!

先週に引き続き、学力に関する「ほめ方」の効果を調べた研究を紹介します。
読んでいただいた後は、子どもの教育には、正しくほめることが大切であることをご理解いただけるかと思います。

今回は、「学力に直結するほめ方② 能力 or 努力 どっちを褒める?」
というテーマでお伝えいたします。

【ポイント】
1. ミューラー教授による「ほめ方」に関する実験
2. 実験結果について
3. ほめ方次第では、子どものやる気をむしばむ

 


 
 

1. ミューラー教授による「ほめ方」に関する実験

コロンビア大学のクラウディア・ミューラー教授たちは、小学生を対象に「ほめ方」に関する作業を行いました。

実験に参加した子どもたちは、1回目のIQテストを受けた後、ランダムに2グループに分けられ、一方にはテストの結果について「頭がいいね」と、能力をほめるようにし、もう一方には、「よく頑張ったね」と努力をほめるようにしました。

その後、同じ子供たちを対象に、2回目にはかなり難しいIQテストを、3回目には最初と同じ難易度のIQテストを受けさせました。

 
 

2. 実験結果について

その結果、もともとの能力をほめられた子どもたちは3回目のテストで成績を落としたのに対し、努力をほめられた子どもたちは成績を伸ばしたのです。

これは、「頭がいいね」と、能力をほめられた子どもたちは、テストを受ける理由が「何かを学ぶこと」ではなく、「良い成績を取ること」にあると考えたからです。
そのため、2回目のテストで悪い成績を取ったときには、「自分には能力がないから努力しても無駄だ」と考え、やる気を失い、努力をしなくなりました。
よって、同じ内容にもかかわらず、3回目のテストでは1回目よりも成績が下がったのです。また、それでもほめてほしいがゆえに、成績について嘘をつく傾向が高くなったとのこと。

一方、「よく頑張ったね」と努力をほめられた子どもたちは、2回目で悪い成績を取ったときに、「努力が足りなかったせいだ」と考え、より一層努力をするようになり、3回目のテストでは、1回目よりも成績が上がりました。


 
 

3. ほめ方次第では、子どものやる気をむしばむ

この実験結果を受けて、ミューラー教授は「能力をほめることは、子どものやる気をむしばむ」と結論づけています。

子どもをほめるときは「頭がいいね」とほめるよりも、「今日は1時間も勉強ができたね」というように、もともとの能力ではなく、やはり、努力をほめることが重要であることがわかります。

 


 
 

ただし、これは小学校高学年を対象とした実験なので、まだ物心がついていない時期には「賢い!」「天才!」というように才能や能力をほめて、基礎的な自信をつけさせてあげてもいいでしょう。

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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

【出典】子どもの未来が輝く「EQ力」 | 浦谷裕樹著(プレジデント社)