学力に直結するほめ方① 努力 or 成果 どっちを褒める?

こんにちは!
0歳からの幼児教室 EQWELチャイルドアカデミー
EQWELTIMES編集部です。

今回も、おうちでできる幼児教育のコツをお伝えします!

子どもに対してほめてあげることは重要ですが、「何でもかんでもほめればいい」というわけではありません。実は、「ほめ方の違い」で、学力が上がったり下がったりするのです。

今回は、「学力に直結するほめ方① 努力 or 成果 どっちを褒める?」
というテーマでお伝えいたします。

【ポイント】
1. ローランド教授の実験について
2. 実験の結果
3. 学力に直結した理由・しなかった理由

 


 

1. ローランド教授の実験について

ハーバード大学のローランド・フライヤー教授は、小学2年生~中学3年生の36,000名を対象とした実験を行いました。

次のうち、学力を上げるのに適したほめ方はどちらでしょうか。

①努力(過程)をほめる→ 1時間勉強したら、ほめてあげる
②成果をほめる→テストの成績が良かったら、ほめてあげる

 

2. 実験の結果

この研究では「本を読む、宿題をする、授業を受ける」といった学習における「努力」にご褒美をあげた場合と、「学力やテストの点数」といった学習の「成果」にご褒美をあげた場合とで、学力テストの成績がどのように変わるかを調べました。

3. 学力に直結した理由・しなかった理由

結果、学力テストの成績が上がったのは、「努力」にご褒美が与えられた場合で、中でも「本を読む」ことにご褒美を与えると最も効果が高いことがわかりました。

しかし、「結果」にご褒美が与えられた子供たちの学力には改善が見られませんでした。したがって、学力を上げるのに適したほめ方は、「①努力(過程)をほめる」だといえます。その理由を考えてみましょう。

どちらの場合も、子どもたちはご褒美をもらうためにやる気を見せていましたが、その行動に違いがありました。

努力にご褒美が与えられる子どもたちは、ご褒美を得るために何をすべきかが明確でした。本を読んだり、宿題を終えたり、ちゃんと授業を受ければよかったのです。その結果として、学力が伸びました。

しかし、結果にご褒美が与えられた子どもたちには、何をすべきか具体的な行動は示されていません。ご褒美が欲しくても、何をすればいいのかがわからなかったのです。そのため、学力を上げるための行動をとるとは限らず、試行錯誤したものの、学力の向上によい結果は得られなかったのです。

 


 

親からすれば、成果のほうが目に見えやすいかもしれませんが、実際に頑張っている子どもたちからすると、評価してほしいのは、「今頑張っていること=努力(過程)」なのです。

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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

【出典】子どもの未来が輝く「EQ力」 | 浦谷裕樹著(プレジデント社)