実は難しい 子どもへの具体的な指示とは?
こんにちは!
0歳からの幼児教室 EQWELチャイルドアカデミー
EQWELTIMES編集部です。
今回も、おうちでできる幼児教育のコツをお伝えします!
大人にとっては当たり前であっても、子どもからすると「指示されたものの、どうすればいいかわからない」といった状況になってしまうことは、どの家庭でもよくあることなのではないでしょうか。
今回は、【実は難しい 子どもへの具体的な指示とは?】というテーマでお伝えいたします。
1. 今していることをやめ、次にすることを明確にする
2. 子どもの実行機能の発達に関わる2つの要素
1. 今していることをやめ、次にすることを明確にする
部屋におもちゃがたくさん散らかっているとき、子どもに向かって「ちゃんと片付けなさい」と何度も言ってはいませんか?
それで、子どもは「ちゃんと」片付けることができたでしょうか?
このような指示では、子どもは何をどうしていいかがわからず、思考停止状態に陥ってしまうことがあります。
そんなときは、「車はこの箱に入れようね」と、片付ける場所を示しながら、具体的に指示をしてあげましょう。
それが終わったら「ぬいぐるみはこのカゴに戻そうね」と、次にすることを具体的に指示します。
このようにスモールステップに分けて、具体的にしてほしい行動を順番に伝えることで、子どもはするべきことが明確にわかり、行動に移しやすくなります。
「今、していることをやめる→次にすることに注意を切り替えて行動に移す」を、一つひとつ具体的に指示しながら導いていくとよいのです。
落ち着きのない子や片付けができない子は、実行機能の発達が遅いケースが多く、そういった子どもは行動の切り替えが苦手なことが少なくありません。
もし、わが子がなかなか行動を切り替えられない場合は、「10数えるうちに遊びをおしまいにするよ。できるかな?」と、ゲーム感覚で遊びを終えられるような言葉かけをしましょう。
2. 子どもの実行機能の発達に関わる2つの要素
イリノイ大学シカゴ校による幼児教育・保育の質評価の研究では、教諭・保育士による
① 健康や衛生に関する関わり方
② 子どもとのコミュニケーション
の質の高さが、子どもの実行機能の発達と関わっていることが示されました。
①は、トイレットトレーニングや睡眠などをうまく導けているかを見ています。
便座に座りたくない、眠りたくないという気持ちを抑え、次の行動へと導くことで、子どもの実行機能が育まれるのだと考えられます。
また、②は子どもとうまくコミュニケーションを取れているかを見ています。
たとえば子どもがなかなか片付けをしないときに手を出すのではなく、子どもができるだけ自力で解決できるように見守り、ときにヒントを出すといった、支援的な接し方ができているかなどを見ています。
このような接し方は、大人にも子どもにも忍耐がいりますが、子どもの実行機能を育み、将来的に自力で物事が成し遂げられるようにするには、手間ひまと工夫、忍耐がいるのです。
①子どもへの指示は、できる限り具体的に明示してあげましょう。
②一人でできるようになるまでは、細かいステップに分けて取り組ませましょう。
③子どもの実行機能を育てるためには、時間・工夫・忍耐が必要であることを認識しましょう。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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