心を強く優しくする「感情コントロール法」
こんにちは!
0歳からの幼児教室EQWELチャイルドアカデミー
EQWELTIMES編集部です。
今回は、心を強く優しくする「感情コントロール法」をお伝えします!
子どもが感情を自分でコントロールするのにはどうしたらいいのでしょうか?
まずは、感情に合わせて気持ちを言葉にし、感情に名前をつけてコントロールする方法を教えてあげましょう。
また、客観的に相手の視点に立ち、相手の気持ちに共感する言葉がけを意識します。
気になる所を見つけても短所や欠点と捉えず、ポジティブな見方に変え、子ども自身にもそういった見方ができるように教えてあげます。
そうすることで、折れない強い心と相手を思いやる優しい心が豊かに育まれていくのです。
今回は、心を強く優しくする 「感情コントロール法」というテーマでお伝えいたします。
【もくじ】
1.感情の受け止め方
2.感情のコントロール法
3.「リフレーミング」で心を強く賢く
1. 感情の受け止め方
このようなことで子どもが泣き出すことはありませんか?
・親が近くにいないことに気づく
・眠くなる
・同じ年ごろのお友だちにおもちゃを取られる
・もっとしていたかった遊びを途中で止められる
目まぐるしく変わる子どもの感情ですが、その感情に合わせて一つ一つ丁寧に、「悲しいね」「うれしいね」「イライラしてるんだね」など、子どもの気持ちを言葉にしてあげましょう。
そうすることで子どもは安心し、自分の感情を言葉で表現する方法を学びます。
そして、徐々に感情をコントロールできるようになっていくのです。
2.感情のコントロール法
子どもが感情的になるとき、脳の扁桃体という部分が活性化しています。
この扁桃体の活動を、理性を管理する前頭前野がコントロールしています。
しかし、前頭前野の発達が終わるのは20代後半です。
乳幼児期の未熟な前頭前野は、ストレスへの対処が難しいのです。
だから、子どもが感情的な時は、親が子どもをなだめ、前頭前野の代わりをする必要があります。
子どもが感情的になったときには、寄り添いながら子どもの気持ちを受け止め、気持ちを言葉にしてあげましょう。
そして、子どもが感情を言葉にして受け止められるようになったら、感情に名前をつけてコントロールする方法を教えてあげます。
・悲しい気持ち →『なみだん』:例)「なみだんに、よしよししてあげようね」
・イライラする気持ち →『イラッチくん』など:例)「イラッチくんが暴れまわっているのを一緒に止めよう!」
やがて子どもは自分の感情を客観的にみることができるようになっていきます。
この時に子どもの脳の中で働いているのが、「メンタライジング・システム」です。
自分の感情を客観的にみられるようにすることで、自分を取り巻く状況を客観的にみることができ、視野を広げて冷静に考えられるようになるのです。
3.「リフレーミング」で心を強く賢く
子どもと接していると、短所や欠点が気になることがあります。
つい口出しをしてしまいたくなりますが、子ども自身も短所を指摘されるのは気分のいいものではありません。
さらに、口出ししすぎると子どもは親の指摘を右から左へ受け流すようになってしまいます。
短所が気になるときにお勧めなのが「リフレーミング」です。
リフレーミングとは、子どもの気になる所を短所や欠点と捉えず、ポジティブな見方に変えることです。
このリフレーミングを使うと、短所や欠点は長所や個性として捉え直すことができます。
短所と長所は表裏一体でその子の特徴の一つです。
・飽きっぽい → 好奇心旺盛、自分に素直・従順、環境になじみやすい
・おっちょこちょい → おおらか、こだわらない、寛大
・慎重 → 思慮深い、計画的、周囲に気を配れる、危機管理能力が高い
・気が弱い → 控えめ、優しい、人を大切にできる
・すぐにカッとなる → 情熱的、感受性豊か、正義感が強い
・忘れ物が多い → 先のことを心配しない、おおらか、対応力が身につく
ほんの少し見方を変えるだけで、短所や欠点は気にならなくなるどころか、同じ特徴を長所として捉え、伸ばすことができるようになります。
その結果、親は子どもを丸ごと受け止められ、穏やかに子育てができるようになります。
さらに、子どもの自信とやる気を高めるために、のびのびと接することができるようになるのです。
また、自分の強みを意識すると幸福度が高まることがわかっています。
世界屈指の幸福度の高さを誇るデンマークでは、このリフレーミングを親が子どもに幼いうちから教える伝統があります。
幼いうちにリフレーミングを習得すると、ネガティブな言葉や出来事をほどほどに聞き流し、あいまいな状況をポジティブに解釈できるようになり、折れない心が育まれます。
今、世界が直面している先行き不透明な時代を乗り切っていくには、この折れない心を身につけておくことが欠かせません。
子どもの言動に欠点や短所が見えても、まずは共感し認めましょう。
共感することで、子どもは気持ちを切り換えやすくなります。
その上でリフレーミングする方法を伝えると、折れない心が豊かに育まれていくのです。
【ポイント】
・子どもの感情に合わせて、丁寧に子どもの気持ちを言葉にしてあげる
・客観的に相手の視点に立ち、気持ちに共感し思いやる
・子どもの気になる所を短所や欠点と捉えず、ポジティブな見方で捉える
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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