2歳児ができることは?成長と発達の目安、コミュニケーションの取り方について
2歳児になると、1歳児に比べてできることが増えてきます。この時期に適切な刺激を与えてあげることで、子どもの脳をしっかりと発達させることにつながります。
また、2歳児はいわゆる「イヤイヤ期」でもあり、ママ・パパとしては子どもとの接し方に悩むことも多いでしょう。
この記事では、2歳児の成長と発達の目安、2歳児との接し方やコミュニケーションの取り方について詳しく解説します。
【もくじ】
1. 2歳児の成長と発達
2. 2歳児ができること
3. 2歳児の身体的な特徴
4. 2歳児との接し方、親のサポートと役割について
5. 2歳児とのコミュニケーションは気持ちに寄り添うことが大事!
2歳児の成長と発達
2歳児は、言語能力と運動能力の発達が特にめざましい時期です。
1歳児よりも語彙量が増え、2語文や3語文を話す子も増えてくるでしょう。
また、思い切り走り回ったり、ジャンプしたりと体も自由に動かせるようになり、行動範囲も広くなります。
絵本の読み聞かせを集中して聞いたり、自分で排泄ができるようになるなど、一気にお兄ちゃん、お姉ちゃんになったなと感じる時期です。
一方で、2歳児は「自分でやりたい」という気持ちが強くなることから「イヤイヤ」してしまうことも多く、第一次反抗期と呼ばれる時期でもあります。
子どもとの関わり方に悩むママ・パパも増えるかもしれませんが、2歳児のイヤイヤは自我の芽生えと脳の発達がアンバランスな時期に起こる一時的なものです。
脳にある前頭前野部分が未発達なことが原因とされているため、適切な接し方をしてあげることで、脳の発達を促してあげましょう。
2歳児ができること
ここからは、2歳児の成長や発達の目安として、2歳児ができることを一覧で紹介します。
子どもの成長には個人差があり、ここで紹介するのはあくまでも目安です。
「うちの子はできないことばかり」と気持ちを落とさず、発達を促すための声かけや触れ合いを心がけてあげましょう。
言葉の発達
2歳児の言葉の発達としては、以下のようなことができるようになります。
- ・自分の名前や年齢が言える
- ・日常のあいさつ(おはよう、おやすみなさい、こんにちはなど)が言える
- ・名前を呼ばれて返事ができる
- ・相手の目をみてコミュニケーションを楽しむことができる
2歳児は語彙がめざましく増える時期です。
ママやパパからの適切な声かけは、言葉の発達をより促すことにつながります。
運動能力の発達
2歳児は、1歳児と比較して運動能力も高くなります。
- ・両足で踏み込み、ジャンプができる
- ・ボールを投げたり、蹴ったりできる
- ・鉄棒に10秒ほどぶら下がることができる
- ・音楽に合わせて歩いたり、走ったり、止まったりができる
- ・三輪車を漕げるようになる
- ・積み木を5個ぐらい積み上げられる
- ・クレヨンでまるや線を書くなど、お絵描きを楽しめる
体全体の発達はもちろん、手先も器用になる時期なので、クレヨンでのお絵描きなど遊びの幅が広がるでしょう。
自己意識の発達
第一次反抗期とも呼ばれる2歳児は、自己主張が始まる時期でもあります。
好き嫌いが生まれたり、自分の意志をはっきり示すようになるのは自然なことです。
例えば、以下のような行動は、自己意識の発達の表れと言えます。
- ・「〇〇したい」「〇〇が欲しい」など自分の意思を言葉にする
- ・思い通りにならないと、癇癪を起こす
- ・着替えや歯磨きなどを全て自分でしたがる
ママやパパにとっては困ることも増えるかもしれませんが、できる限り子どもの気持ちに寄り添ってあげましょう。
社会性の発達
2歳児になると、他の子どもたちと関わりながら遊ぶことが増え、協力や共感の機会が生まれてきます。
社会性もめざましく発達する時期だと言えるでしょう。
例えば、以下のような行動は、社会性の発達の表れです。
- ・誰かがふざけると、一緒にふざけ出す
- ・おもちゃの貸し借りの際に「かして」「どうぞ」が言える
- ・友達に興味を持ち、様子をうかがうようになる
また、食事や着替え、排泄などを自分で行おうとするのも2歳頃からです。
「お友達がトイレに行っていたから」など、人との関わりの中できっかけを見つける子もいるでしょう。
2歳児の身体的な特徴
続いては、2歳児の身体的な特徴を紹介します。
2歳児の平均身長
2歳児の平均身長は、男の子・女の子それぞれ以下の通りです。
(男の子):89.0cm
(女の子):88.2cm
お洋服は、90cmサイズを着用する子が多いようです。
2歳児の平均体重
2歳児の平均体重は、男の子・女の子それぞれ以下の通りです。
(男の子):10.3kg
(女の子):9.7kg
お洋服は、90cmサイズを着用する子が多いようです。
体重が10kg前後まで増えるので、抱っこをすると「重い」と感じるようになるかもしれません。
抱っこ紐はもちろん、抱き上げや抱き下ろしが簡単なヒップシートも活躍する時期です。
2歳児の脳の発達
子どもの脳は、脳の後ろから前の部分に向かって発達していくことがわかっています。
まず、生まれて間もなく発達するのが、視覚機能を担う「後頭葉」と聴覚に関わる「側頭葉」です。次に、頭頂葉にある手触りや触感に関わる「感覚野」と、や指先のこまかな動き関わる「運動野」が発達します。
また、2歳の時期に急速に発達するのが、大脳辺縁系です。
大脳辺縁系は、本能的な欲求が満たされたかどうかの快・不快や喜怒哀楽など、情動や本能的行動をつかさどるものです。
一方で、思考や判断をつかさどる大脳の前頭前野は、4〜5歳から発達し始め、20歳を過ぎてから成熟してくると言われるため、本能と思考がアンバランスな状態となり、「イヤイヤ期」が始まってしまうのです。
2歳児との接し方、親のサポートと役割について
1歳児よりもできることが増え、感情表現が豊かになる2歳の時期は、親との接し方やサポートがとても大切です。
積極的なコミュニケーションをとり、脳や体、言葉の発達を促してあげましょう。
絵本の読み聞かせを行ったり、一緒に歌を歌ったりするなど、遊びながら学びの環境をつくるのがおすすめです。
また、イヤイヤ期を迎えた2歳児に対しては、感情や行動に理解を示し、必要なサポートを行いながら感情のコントロールを促すことが大切です。
毎日の生活にルーティンやルールを持つことも役立つと言われています。
また、2歳は好奇心も旺盛になる時期なので、感じたことを表現するトレーニングも有効でしょう。
2歳児とのコミュニケーションは気持ちに寄り添うことが大事!
イヤイヤ期と言われる2歳児と上手にコミュニケーションを取るためには、感情や行動に理解を示して気持ちに寄り添ってあげることが大切です。
また、脳の成長を促すためには、知的好奇心に対して良質な刺激を与えることを意識してみてはいかがでしょうか。
EQWEL(イクウェル)の幼児コースでは、親子で楽しめる2歳児向けのレッスンを行っています。
お子さまの脳や体の発達を促すことができるのはもちろん、ママ・パパ向けに自宅でも実践しやすい具体的な働きかけ方、子どもとの関わり方のアドバイスも行います。
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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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