世界で活躍する子を育てた親が心がけた「思い」とは?【浦谷博士のEQ力コラム】
EQ力を育むEQWELチャイルドアカデミーの浦谷裕樹です。
※ 2021年からは、タイトルの通算「No.」を省いてシンプルな表記にさせていただきます。
共通して心がけていた「思い」についてお伝えいたします。
子どもは生まれながらにして、自ら育つ力を持っています。
その力は親の「子育て力」と対比して、「子育ち力」と呼ばれています。
公立中学から灘高校を経て、ハーバード大学とイエール大学に合格し、
イエール大学へ進学したKさんの母は、
親が何かをさせたり決めたりして育てるのではなく、子どもが自ら学び、育っていけるようになってほしい
と思い、そのために
「子どもの力を信じること、力を引き出せる環境をつくることを大切にした子育てをした」
とのことです。
例えば、赤ちゃんの頃からよく子どもを観察し、
できるだけいろんなことを経験できるように
動き回っても危険がないように部屋の環境を整え、
外でもたくさん遊ばせました。
また、子どもが興味を持ったことは失敗も含め
「やってみること」を大切にし、高校も大学も進路は
すべて本人に自分で考え、調べ、決めさせました。
そのおかげもあり、Kさんは大学卒業後、
アメリカの企業に勤め、教育プログラムの開発や
世界中の高校に向けたサマーキャンプを主宰するなど、
世界レベルで活躍しています。
大きくなって活躍する子どもを育んだ親は、このKさんの母のように、
一人の人間として尊重して育んでいます。
もちろん、子どもが小さいうちはできないことが多く、
教えたり手助けしたり、時には叱ったりする必要もあります。
しかし、子どもには赤ちゃんのときから意思があることを意識し、
子どもの興味を尊重し、やりたいことを伸ばすように手助けをしています。
親子でも相手に対する配慮を忘れないようにして、
言いたいことをすべて口に出すことはしません。
ネガティブな言葉は使わず、
できるだけポジティブな言葉を使うように心がけています。
【ポイント】
① 子どもの「子育ち力」を信じる
② 子どもを一人の人間として尊重する
③ できるだけポジティブな言葉を使うように心がける
※ 近年、話題になっているモンテッソーリ教育やレッジョ・エミリア教育も、②の「子どもを一人の人間として尊重する」ことを大切な柱の一つとして掲げています。
このような接し方が子どもの心と才能をグングン伸ばし、将来活躍する子を育むのです。(浦谷 裕樹)
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