子どもとの会話で気をつけたい「たった1つのこと」

みなさん、こんにちは。

EQ力を育てるEQWELチャイルドアカデミーの浦谷です。
今回も、おうちでできる幼児教育のコツをお伝えします!

コロナ禍でマスク着用が当たり前の今だからこそ、子どもとの会話で気をつけたいことがあります。

それは「赤ちゃんの言語習得法」を見れば明らかです。

生後6か月ころまでは、日本語環境で育つ赤ちゃんも、英語環境で育つ赤ちゃんも、LとRの発音を聞き分ける能力に差はありません。

しかし、生後12か月ころには、アメリカの子どもと日本の子どもの間には明らかな差が出てきます。

すなわち、この時期に言語の聞き分け能力が、よく耳にする言語に特化していくということです。

【ポイント】

生後12か月ころには、言語の聞き分け能力が、
よく耳にする言語に特化していく

 


 
 
この聞き分け能力について、ワシントン大学の心理学者・パトリシア・クール教授は、
適切な時期に言語のオーディオやビデオを使用したら、
それらの音を聞き分ける言語能力の低下を食い止めることができるかを
調べる実験をしました。
 


 
英語環境で育つ9か月の赤ちゃんを、

1.中国語のオーディオを聞かせる
2.中国語のビデオを見せる
3.中国人のお姉さんと遊ぶ
4.中国語に触れさせることをしない
 


 
という4つのグループに分けて、週に数回30分ずつそれぞれの条件で過ごしてもらいました。

すると3の場合は、中国語環境で育つ赤ちゃんたちと同じくらいの聞き分け能力を保ちましたが、1と2の場合は、4の赤ちゃんたちの聞き分け能力と同じでした。

すなわち、オーディオやビデオでは聞き分け能力の維持にほとんど効果がなかったということです。

【ポイント】

赤ちゃん期に自然に言語を学習していくためには、
誰かと楽しくやりとりをする必要があり、
そのときに赤ちゃんは相手の表情を見て、聞こえた音を、
言語の音として話し方とともに学習していく

 

しかし、現在のコロナ禍においては、マスクを着けたコミュニケーションが多くなっています。

生身の大人との会話においても、子どもたちには口元が見えないこともしばしば…。

その弊害として、赤ちゃん・幼児の言語学習や、表情の読み取り、コミュニケーション能力の醸成に遅れが出てきているとのこと。

外出時のマスク着用は仕方がないですが、その分、自宅で子どもと接するときはマスクなしで、表情豊かにたくさん言葉かけをしてあげましょう。

また、マスク着用時も口元が見えない分、会話をするときは、目でもたくさん思いを伝えるように意識します。

【ポイント】

子どもとの会話では
「目いっぱい表情豊かに楽しく話す」こと。

子どものコミュニケーション能力を高めるためにも、こういう時期には、特に大切にしたいポイントです。

【参考】『赤育本』浦谷 裕樹[著](プレジデント社)

 

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