子どものやる気を持続させる効果的なほめ方2選!

最終更新日:2024/04/11

こんにちは!
0歳からの幼児教室EQWELチャイルドアカデミー
EQWELTIMES編集部です。

「ほめて伸ばす」という標語があります。近年ほめて伸ばす「ほめ育」が提唱され、定着してきました。
しかし、幼児期に「ほめ育」をしていても、小学生になるころから、少しでもできないことがあると投げ出してしまうなど、
根気のなさが目立つ子に育ってしまっているケースをたびたび見受けるようになりました。
一口にほめるといっても、ほめ方にもコツがあったのです。

今回は、子どものやる気を持続させる効果的なほめ方2選!というテーマでお伝えいたします。

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1.努力をほめると成績が伸びる

小学生を対象にした「ほめ方」の効果を調べたコロンビア大学の研究があります。
子どもたちは、1回目のIQテストを受けた後、ランダムに2グループに分けられ、
一方にはテストの結果について「頭がいいね」と 能力をほめるようにし、
もう一方には「よくがんばったね」と努力をほめるようにしました。

その後、同じ子どもたちを対象に、2回目にはかなり難しいIQテストを、
3回目には最初と同じ難易度のIQテストを受けさせました。
その結果、能力をほめられた子どもたちは3回目のテストで成績を落としたのに対し、
努力をほめられた子どもたちは成績を伸ばしたのです。

これは、能力をほめられた子どもたちは、テストを受ける理由を「何かを学ぶ」ことではなく、
「能力を証明する」ことにあると考えたからです。
そのため2回目のテストで悪い成績を取ったときに、
「自分には能力がないから努力しても無駄だ」と考え、努力をしなくなりました。
だから同じ難易度にもかかわらず、3回目のテストでは1回目より成績が下がったのです。

一方、努力をほめられた子どもたちは、2回目で悪い成績を取ったときに「努力が足りなかったせいだ」と考え、
より一層努力をするようになりました。
そのおかげで、3回目のテストでは1回目より成績が上がったのです。

この結果から、研究者たちは「能力をほめることは、子どものやる気を蝕む」と結論づけています。
やる気を保ち、レジリエンス(回復力・立ち直り力)の高い、ピンチに強い子に育てるには
「頭がいいね!」「天才!」などといった、能力ぼめをしないように気をつけましょう。

子ども
をほめる親

 

2.結果ぼめよりプロセスぼめ

もう1点ほめ方で気をつけたいのが、「結果ぼめを減らす」ことです。
子どもが何かをしたときに「よくできたね!」とほめたり、
賞を取るなど何か目標を達成したときにご褒美をあげたりすることは、ごく普通にしていることだと思います。

しかし、できたことに対してほめたり、ご褒美をあげる「結果ぼめ」には、あまり効果がないとされています。

前述のコロンビア大学の「ほめ方」の研究には、もう一つのグループがありました。
「よくできたね!」と、結果だけをほめられる「結果ぼめ」のグループです。
その「結果ぼめ」のグループは、同じ難易度である1回目と3回目のテストの成績に大きな変化はありませんでした。
ということは「結果ぼめ」をしても、さほど成績に変化はないことがわかります。

さらに長い目で見ると、「結果ぼめ」には落とし穴があることがわかります。
幼少期は新しくできることがどんどん増えるので、「よくできたね」と、ほめる機会も多いことでしょう。
子どももその分、モチベーションが高まります。
しかし、年齢が上がってくると、達成するのが難しいことが増えてくるので、ほめる機会が減ることになります。
そうするとほめられる機会が減り、 子どものモチベーションは下がることになります。

子どものやる気を伸ばすためには、「結果ぼめ」よりも「プロセスぼめ」を心がけるようにしましょう。

【まとめ】
・努力をほめることで、何か悪い結果がでたときでも「努力が足りなかったせいだ」と考え、更に努力をするようになる
・成長するにつれ結果ぼめの機会は減ってしまうので、プロセスぼめを心がける

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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