子どもの短所は気にならない!長所伸展法を実践しましょう【浦谷博士のEQ力コラム vol.10】

幼児教室

みなさん、こんにちは。
EQ力を育てるEQWELチャイルドアカデミーの浦谷です。

7月初旬に日本赤ちゃん学会に参加しました。

緑豊かでとても美しい聖心女子大学(東京都)のキャンパスでの開催。

講演会

今回は「共感」に関するシンポジウムに参加しましたが、
長年、東京家政大学で保育に携わり、TV等にもよく出演している
井桁容子先生の以下の言葉が印象的でした。

「子どもを”未熟で何も分かっていない存在”とみるか、
反対に”何か意図や訳がある(人として尊厳をもって接する存在)”と
みて接するかによって、その関係性には大きな違いが出てくる。

前者は「共感」する前に未熟な存在として教え導こうとする行為が
多く見受けられ、その心の育ちが危惧される」

すなわち、後者の尊厳をもって接する方が「共感」も増え、
心が育つと考えられるということです。

共感されて育った子どもは、共感力に優れ、コミュニケーション能力が育つとのこと。
子どもの短所ばかりが見えて、なかなか共感できない場合は、
子どもの長所を見つけ、伸ばすのがお勧めです。

今回は、「子どもの短所は気にならない!長所伸展法を実践しましょう
というテーマでその方法を詳しくお伝えいたします。
 


 
 

子どもの短所を受け流すには、いいところに目を向けましょう

子どもの短所をすぐに受け流すのは
難しいと感じる方も多いでしょう。

そこで考え方に取り入れたいのが
子どもに対する見方を少し変えるだけで
子どもの長所が伸びていき、短所が気にならなくなる
「長所進展法」です。

例えば、下の○の並びを見てください。

〇〇〇〇〇〇〇〇C〇〇〇〇〇〇〇 

たくさんの「○」が並んでいる図の中にひとつだけ「C」が
ありますが、「○」がたくさんあるのにもかかわらず
「C」にばかり目がいってしまうのではないでしょうか?

子どもを見るときにも同じように
「たくさんの長所」の中にある「たったひとつの短所」が
どうしても気になってしまうものなのです。

改めてそのことを念頭に「○がたくさんある」という
認識で図を見ると、「C」は気にならなくなっていきます。

このように、子どもの短所を受け流すには
ほかのよいところに目を向ければよい
のです。

 
 

短所に目を向けるとマイナスに働く

幼児教室

周りの大人に、自分のよい面をみてもらって
認めてもらったりほめられたりした子どもは
その部分が長所としてどんどん伸びていきます。

例えば、行動が遅くぐずぐずした面があるけれど
話しているときの笑顔がステキな可愛い子がいたとします。

もし、ぐずぐずしているところばかりに注目していたら
いずれ「あの子はだらしない子だ」というイメージが
周りにも大人にも定着してしまいます。

すると、子どもはそのイメージがマイナスに働いてしまい
本人もぐずぐずした行動をすることが増えてしまい
笑顔が愛らしいという長所も、ぐずぐずした面を隠す
仮面のように感じてしまうようになるのです。

「この子はどんくさいところがあるから…」など、
子どもの短所に感じるところを、
子どもの前でひとに話してしまうような行動は
子どものマイナスな面を引き出してしまうので
おこなわないようにしましょう。
 
 

長所に注目すると、長所がグングン伸びる

幼児教室

子どもの性格や行動に目を向けるときは
いいところに注目しましょう。

例えば、先ほどの子どもの愛らしい面に
ずっと注目し続けたとします。

すると、その子こどもに対して、親も周りも
「笑顔が素敵な可愛い子」というイメージがつくられ、
子どももますます笑顔が可愛らしくなり
ぐずぐずしているところも愛らしさのひとつとして
受け入れられるようになっていきます。

見方を少し変えるだけで、長所が伸びるとともに
短所は気にならなくなり、その結果
子どもを丸ごと受け止められるようになる
のです。

大きな長所は、短所を隠してくれます。

親がしてあげるべきは、短所を直すことではなく
長所に気づき、そこに注目してあげること
なのです。

子どもの成長に目を向け、
長所を伸ばす「長所進展法」を実践し
子どものいいところを伸ばしてあげましょう。

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7~8月に各地で保護者勉強会を開催します。

7月14日(日) 春日教室(福岡県)
7月15日(月・祝) 飯塚教室(福岡県)
7月28日(日) 佐賀教室(佐賀県)
7月31日(水) 天王寺教室(大阪府)
8月4日(日) 下北沢教室(東京都)

詳しくは近隣の教室にお問い合わせください。

【参考】 EQWELチャイルドアカデミー イベント&講演会
https://www.eqwel.jp/kouenkai/

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(浦谷裕樹)