本田望結さんの記憶力と表現力を育んだ「暗唱トレーニング」【浦谷博士の子育てコラム】

 
EQWELチャイルドアカデミー主席研究員の浦谷です。

現在、9月末の新刊出版に向けて、最後の大詰めに入っています。
タイトルや内容については次回お伝えする予定です。

 
さて、今回は記憶力と表現力の基礎づくりとなる「暗唱トレーニング」についてお伝えします。

 

世界各国で取り組まれている音読・暗唱がもたらす効果

暗唱は世界各国の子どもたちの教育に取り入れられている、記憶力を高めるトレーニングの1つです。

フランスでは国民的な文学や詩を暗唱させますし、チベットやタイ、インドといったアジアの国々でも暗唱を重視した教育が行われています。

ユダヤの子どもたちも3歳ごろから聖書の暗唱をさせられます。
ユダヤ人にはノーベル賞学者や世界で活躍するビジネスパーソンも多いですが、
「ユダヤ人が優れているのは幼い時から聖書を唱えて、暗記しているから」
だという学者の意見もみられます。

日本でも江戸時代までは、寺子屋で四書五経の素読(音読)をするのが主流でした。
当時の素読では、本の内容を理解しているかどうかは問わず、ひたすら声に出して読んでいくようなものでした。

東北大学の川島隆太教授らは、脳科学的にも音読が脳の知的活動を行う「前頭前野」を活性化し、記憶力を良くするといいます。
さらに、できるだけ速く読む「速音読」をすると、頭の回転速度が上がり、記憶力が2割増しになるといいます。
また、人前で声に出して発表することで、表現力や伝える力も身につきます。
 

 

暗唱トレーニングで培われた本田望結さんの記憶力と表現力

EQWELを卒業した女優の本田望結さんも、幼児期から暗唱トレーニングをしていました。
2歳の時に漢詩『春望』を暗唱している姿を映した動画が残っています。

【本田望結さん(2歳時)の『春望』暗唱動画】

この暗唱トレーニングのおかげで、たぐいまれなる記憶力と表現力を身につけたことを示すエピソードがあります。

本田望結さんは6歳の時、大ヒットした『家政婦のミタ』に出演して脚光を浴びました。
その当時から、お芝居をするときは自分のセリフだけではなく、共演者のセリフも覚えたり、その役を演じるために自分自身にできる限りのことをしたりして撮影に臨んでいたそうです。
ある撮影では、リハーサルで共演者のセリフが飛んだときに、周りの人に気づかれない小さな声で、その共演者に対して失礼のない様にそっと伝えたこともありました。

このような記憶力や表現力は、日々の本田望結さんの暗唱トレーニングを通じて養われていったわけです。

童謡や俳句など、年齢に合った短いものから始めていきましょう。
コツコツと続ければ、やがて驚異的な記憶力と表現力を身につけることにつながっていきます。

 
浦谷 裕樹 ☆彡

 
 

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