泣いても焦らない、その理由
こんにちは!
0歳からの幼児教室EQWELチャイルドアカデミー
EQWELTIMES編集部です。
今回も、おうちでできる幼児教育のコツをお伝えします!
子どもの発達において、アタッチメントはとても大切です。
アタッチメントとは「特定のだれかとくっつく」ことであり、イギリスの児童精神科医であるボウルビィが提唱しました。
適切なアタッチメントによって、子どもの心身は健やかに発達し、「自己肯定感」や「やる気」「共感力」といったEQ力の基礎が育まれます。
乳幼児期には抱っこや愛撫、肌の触れ合い、運動の働きかけなど、身体的な接触(くっつくこと)をすることが大切なポイントとなるのです。
今回は、【泣いても焦らない、その理由】というテーマでお伝えいたします。
1.泣くことは自然
2.シグナルに敏感に対応
3.過剰な欲求は先読みしない
身体的な接触は、親子ともに「オキシトシン」というホルモンの分泌を促し、このホルモンは、相手への信頼や愛情を高める、対人関係を円滑に進める、記憶や学習能力を高めるなどの働きを促します。
アタッチメントは生後6か月ごろから2~3歳に多く見られますが、それ以降の幼少期も含め、気をつけたい接し方のポイントが3つあります。
1.泣くことは自然
言葉がまだ巧みでない時期は、何かあると泣くことで、周りに自分の不快を伝えようとします。
泣くのは自然なことなので、泣いても焦ることはありません。
「どうしたのかな?」と落ち着いて対応するようにしましょう。
2.シグナルに敏感に対応
子どもは泣いたり話したりする以外にも、様々なシグナル(視線、発する言葉などの合図・兆候)を用いて、思いを伝えようとします。
そのシグナルがないときは、手を出さずに見守るようにします。
子どもが一人で楽しくしているときは、好きにさせてあげるということです。
そして、シグナルを送ってきたときには敏感に応えるようにしましょう。
3. 過剰な欲求は先読みしない
過敏な反応や過剰な欲求の先読みは控えるようにしましょう。
落ち着きを失った親が過敏な反応をすると、赤ちゃんも落ち着きがなくなるからです。
赤ちゃんが不快な状況になってシグナルを送り、それに親が敏感に応える。
その状況を抜け出すことにより、「自分が働きかければ問題を解決できる」という自己効力感と、「この人は信頼できる」という基本的信頼感を胸に刻み込み、自己肯定感を高めていきます。
過剰な欲求の先読みをすると、このチャンスを奪ってしまうことにもなるのです。
その上、先回りばかりする過保護な親のもとで育つと、やる気の源である子どもの自律性※が育ちません。
子どもの順調な発達は、バランスのいい接し方が成り立っているときに最も促進されます。
言葉が出始めると、だいぶ意思疎通ができるようにはなりますが、3歳以降もこういった適切な接し方を心がけて、子どものEQ力を育んであげましょう。
※自律性:自分で目標を決め、それに向かって自分で考え行動すること
・言葉が巧みでない時期は「泣くことが自然」
・子どものシグナルに敏感に対応しながら、見守る
・シグナルへの過剰な先読みは避ける
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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