1歳児ができること、発達の目安は?食事や運動、遊び、生活について
1歳児になると、1人で歩き始めたり、意味のある言葉を少しずつ喋れるようになったりなど、日々できることが増えてきます。食事や運動、遊び、生活面においても、1日中よく眠っていた0歳児の頃とは大きく変わるため、成長を楽しく見守るとともに、年齢に合った働きかけを行うことが大切です。
この記事では、1歳児ができること、身体的な発達の目安などを紹介していきます。
最終更新日:2024年3月15日
1歳児はどんなことができる?
まずは、1歳児がどんなことができるようになるのか、月齢ごとに紹介します。
1歳0ヶ月~1歳3ヶ月
1歳0ヶ月~1歳3ヶ月になると、声を出して大人の気を引くなど、コミュニケーションの基礎を獲得し、ママやパパと言葉でのやり取りを楽しむようにもなります。
できることが増えて、感情表現も豊かになってきますが、まだ自分の気持ちを言葉にすることは難しいため、かんしゃくを起こすようにもなります。
食事
1歳0ヶ月~1歳3ヶ月の食事は、離乳食完了期です。
1日に必要な8割以上の栄養を、3回の離乳食から摂取します。
自分で食べようとし始める時期なので、おにぎりや茹で野菜、芋類など、手掴みしやすい食事を用意してあげると良いでしょう。
この時期は1回分の食事摂取量も少なく、食べムラがあったりするので、1日3回の離乳食だけでは十分な栄養を摂取し切れないため、不足してしまう栄養は、数回の間食で補給してあげましょう。間食は「お菓子や果物」といった、いわゆるおやつではなく、3回で取り切れなかった栄養を補う食事として考えるとよいでしょう。
運動
個人差はありますが、8割近くの子どもが1歳3ヶ月までに、よちよち歩きを始めるようになります。
また、自立歩行と同時に両手が自由になり、指先の動きが活発になる時期でもあるので、誤飲の可能性には十分注意しながら、親指や人差し指でつまめるくらいの大きさの玩具や、指でボタンを押したりできる玩具などが、発達を促進するのに有効になります。
遊び
1歳0ヶ月~1歳3ヶ月は、好奇心が旺盛になる時期です。
はじめて見るものに興味津々!見て、触って、口に入れたりするなど、さまざまな感覚器官を総動員して、好奇心を満たそうとします。可能な限りさまざまな刺激や経験を豊富にさせてあげたいので、外に出て色々なものを見て、触れて歩くなどして、家の中に無い環境に連れ出して、子どもの五感を刺激し、好奇心を満たしてあげましょう。
生活
1歳前後になると、少しずつ自分の名前を理解できるようになってくるでしょう。
自分の名前を呼ばれると振り向いたり、笑顔を向けたりしてくれます。
また、「ママ」「パパ」といった意味のある言葉が出てきたり、オノマトペと呼ばれる言葉で簡単なコミュニケーションがとれるようになります。
1歳4ヶ月~1歳7ヶ月
1歳4ヶ月~1歳7ヶ月頃は、身近な人の動作やしぐさをマネできるようになる時期です。このマネを通して運動機能を発達させたり、生活動作を覚えたりするので、ママやパパがしていることを一緒にしたがるのであれば、積極的にさせてあげましょう。その分、出来る行為が多くなり、行動範囲も広がるので、目を離すことができなくなるでしょう。
食事
1歳4ヶ月~1歳7ヶ月後になると、前歯が生えそろい、奥歯が生え始める子も増えてきます。
離乳食の最終ステップは1歳6ヶ月頃を目安として、もぐもぐと食べられるようになってきたら、少しずつ幼児食へ移行しましょう。
指先が器用になってくるので、手掴みからスプーンやフォークを使って食べられる子も出てきます。
運動
1歳6ヶ月までには、ほとんどの子が歩けるようになります。
自然な歩きができるようになったり、小走りができる子も出てくるでしょう。
また、手先もより器用になるので、ボールを投げたり、ティッシュを箱から引っ張り出したりできるようにもなります。
引っ張ったり、つまんだり、振り回したりと赤ちゃんがいたずらをし始めるようになるので、ママやパパは大変になるかもしれませんが、この行為があってこそ順調な発達と言えます。
遊び
1歳4ヶ月~1歳7ヶ月の時期は、身近な人のマネを始めるようになります。
言葉のマネは言語発達を促しますし、動作のマネは身体機能を高めたり、その動きをしている相手の気持ちを感じ取るなど、想像力が豊かにもなるので、おおいにマネをさせてあげるとよいでしょう。
また、指先の力加減を調節できるようになり、細かい動きもできるようになるため、積み木遊びやブロック遊び、クレヨン遊びも楽しめるようになります。
生活
1歳6ヶ月を過ぎると、自己主張がさらにはっきりとしてきます。
すねたり、拒否したり、怒るといった感情表現も見られるようになりますが、子どものやりたい気持ちを大切に、色々なことにチャレンジさせてあげましょう。
また、指先が発達するこの時期から、手洗いや歯磨きなど基本的な生活習慣を身につけさせるのがおすすめです。
1歳8ヶ月~1歳11ヶ月
1歳後半になってくると、何でも自分でやりたがる時期に入り、自己主張がより強くなってきます。
かんしゃくを起こしたり、暴れたりして感情表現をすることも増えてくるかもしれませんが、少しずつ会話ができるようになり、コミュニケーションが取れるようになるので、少し気長に待つようにしましょう。
食事
1歳後半になると、奥歯が生えてくる子が多くなるので、幼児食に進みます。
ただし、大人よりもかむ力が弱く、消化機能が未発達なので、味付けや食材の大きさには工夫が必要です。噛み切れない塊の肉などはもう少し後になってから食べさせるようにしましょう。
また、虫歯になりやすい時期でもあるので、甘いおやつや飲み物は与えすぎないように注意し、歯磨き習慣もつけましょう。
運動
1歳後半になると、足腰に筋肉がつき、下半身が安定し始めます。
スムーズな歩き方ができたり、走れるようにもなり、動きが活発化していくでしょう。
階段の上り下りやジャンプなどができるようになったり、指先もさらに発達するため、ドアや引き出しの開け閉めもできるようになり、さらに目が離せなくなることが多くなるでしょう。
遊び
1歳後半は、自分の思いを少しずつ言葉で表現できるようになる時期で、ごっこ遊びや絵本を楽しむ子も増えてきます。
また、公園などで活発に体を動かした遊びも楽しめるようになるでしょう。
生活
1歳後半になると、「パパ バイバイ」や「ブーブー あっち」など、言葉をつなげた二語文で気持ちを表現し始めます。
会話を正しく理解できるようになるため、一緒に片付けや洗濯物をたたむといったお手伝いができる子も出てくるでしょう。
自分の思い通りにならないとかんしゃくを起こすこともありますが、お友達が困った顔を見せると自分のおもちゃを持っていってあげるなど、他者を思いやる行動も見え始めます。
1歳児の身体的な発達の目安
ここからは、1歳児の平均身長や平均体重、脳の発達などの身体的な発達の目安を紹介します。
1歳児の平均身長
厚生労働省の「国民健康・栄養調査」で公表されている1歳児の平均身長は以下の通りです。
1歳男児 | 平均79.6cm |
1歳女児 | 平均76.6cm |
1歳児の発育状況には個人差があるので、多少差があっても心配する必要はありません。
1歳児の平均体重
厚生労働省の「国民健康・栄養調査」で公表されている1歳児の平均体重は以下の通りです。
1歳男児 | 平均10.3kg |
1歳女児 | 平均9.7kg |
ただし、身長と同様に、発育状況には個人差があります。あくまで参考程度に留めておきましょう。
1歳児の脳の発達
1歳児は、視覚・聴覚・触覚が目覚ましく発達する時期です。
親子のスキンシップや読み聞かせ、言さまざまな物や環境と関わって遊ぶことで、脳がぐんぐん成長します。
1歳半くらいの時期には五感が発達し、脳のネットワークが張り巡らされるので、色々なことに興味を持ち始めます。
1歳児で養った知的好奇心は、将来的に積極性や向上心の基となるものです。
子どもの心の成長を育むためにも、さまざまなことにチャレンジさせてあげましょう。
また、理性的な判断や論理的思考を司る大脳新皮質(だいのうしんひしつ)については、1歳から18歳くらいまでの期間で、時間をかけて緩やかに成長します。
1歳児はできることが増える時期!楽しいレッスンで脳に働きかけよう
寝てばかりだった0歳児とは違い、1歳児はできることが増える時期です。
いたずらや遊びも、子どもたちの知的好奇心を刺激する重要な要素となるでしょう。
また、子どもの天才脳を育てるためにも、1歳頃からの働きかけはとても大切です。
1歳児は、幼児教育を始めるのにぴったりのタイミングと言えるでしょう。
幼児教室「EQWEL(イクウェル)」では、1歳児の子どもに適した教材や働きかけで、天才脳を育むさまざまなレッスンを行っています。
子どもたちが飽きずに楽しめるオリジナル教材を使ったレッスン、自宅でママやパパが実践しやすい具体的な働きかけ方のアドバイスなど、親子一緒に学べる環境をご用意しています。
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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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