子どもが感情をコントロールするために!感情を言葉にする方法

最終更新日::2024/05/23

こんにちは!
0歳からの幼児教室EQWELチャイルドアカデミー
EQWELTIMES編集部です。

お友だちにおもちゃを取り上げられて泣き出したり、
見たかった動画を途中で止められて泣き出してしまったり。

親が近くにいないことに気づいて泣き出したり、眠くなって泣き出したり。

上がったり下がったり、日々目まぐるしく変わる子どもの感情。
どのように対応すればいいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

子どもが感情的になったときは、親が子どもに変わって、子どもの気持ちを言語化してあげましょう。
そうすることで、子どもは安心し、次第に感情のコントロールができるようになるのです。

今回は、子どもが感情をコントロールするために!感情を言葉にする方法というテーマでお伝えいたします。

体験レッスンのお申込みはこちらから

 

1.子どもが感情的になってしまったら

子どもが感情的になったときに、子どもの感情に合わせて一つひとつ丁寧に、「悲しいね」「うれしいね」「つらかったよね」と、子どもの気持ちを言葉にしてあげましょう。
そうすることで、子どもは安心し、自分の感情を言葉で表現するすべを学び、徐々に感情をコントロールできるようになっていきます。

逆に、「大したことないよ」「泣きやまないと相手にしないよ」といったように、
子どもの感情を軽く見たり、遠ざける対応をしたりすると、
子どもはさらに爆発して泣きわめいたり、心を閉ざして本当の気持ちを隠したりするようになります。

自分の感情にどう折り合いをつければいいのかわからず、コントロールするすべを学ぶこともできません。

泣いているこども

  

2.乳幼児期の脳はまだまだ発達途中

子どもが感情的になるときには、脳の大脳辺縁系にある扁桃体が活性化しています。
この扁桃体の活動は、理性を司る大脳新皮質の前頭前野が扁桃体とネットワークを形成してコントロール(抑制)しています。

しかし、前頭前野の発達が終わるのは20代後半で、乳幼児期の前頭前野はまだまだ未熟です。
乳幼児期にストレスがかかって感情的になると、その未熟な前頭前野ではストレスに対処できないため、
親が子どもをなだめ、前頭前野の代わりをする必要があるのです。
そうして、子どもが落ち着きを取り戻すことにより、アタッチメント (愛着)が形成されていくのです。

ところが、様々な理由で幼少期に不適切な養育経験を経る(親が子どもの前頭前野の代わりをしてあげないでいる)と、
子どもは一人で恐怖や不安に向き合うことになり、前頭前野を無理に早く発達させ、扁桃体はいびつに発達してしまいます。
すると、恐怖刺激に対する学習が早まって、幼少期の恐怖経験の記憶が消えにくくなってしまいます。
その結果、思春期を早く迎える上、精神疾患を生じやすくなるのです。

  

3.前頭前野がゆっくりと発達することでIQが高くなる

恐怖や不安に対処する脳のネットワークは、幼少期を中心に子どもが自立するまでの間、
親の世話を通じて、ゆっくりと時間をかけて柔軟に発達させていくべきものです。
そうすれば、子どもは徐々に自分のペースで、そういったマイナスの感情を自力でコントロールするすべを学ぶことができます。

また、前頭前野がゆっくりと発達したほうが、IQが高くなるという研究報告もあります。
安心感をたっぷりと与えてあげることは、心のみならず、頭の発達にもよい影響があるのです。

子どもが感情的になったときには、寄り添いながら、子どもの気持ちを受け止め、気持ちを言葉にしてあげましょう。
子どもの脳と心の健全な発育のためにも、習慣化したい取り組みです。

【まとめ】
・子どもの感情を言語化することで、子どもは共感してもらえたと感じ、安心する
・共感してもらうことで、子ども自身の共感力も増し、他の子に対しても共感できるようになる
・感情を言語化することで、脳と心の健やかな発育につながる

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
『子どもの天才脳を育てるコツ』好評販売中!
ポジティブ育児
『ポジティブ育児メソッド』 浦谷 裕樹[著]好評発売中!
https://www.eqwel.jp/30th/book_pojiiku.html


『子どもの未来が輝く「EQ力」』 浦谷 裕樹[著]好評発売中!
https://www.eqwel.jp/30th/book.html