期待が実現する「ピグマリオン効果」の威力とは?
こんにちは!
0歳からの幼児教室EQWELチャイルドアカデミー
EQWELTIMES編集部です。
「ピグマリオン効果」という言葉、ご存知ですか?
人は、他者から期待をされると、期待された通りの成果を出そうとします。
これを「ピグマリオン効果」と呼びます。
「期待をかけること」自体に効果があるのです。
今回は、期待が実現する「ピグマリオン効果」の威力とは?というテーマでお伝えいたします。
1.教育心理学者ロバート・ローゼンタール教授による実験
カリフォルニア大学の教育心理学者ロバート・ローゼンタール教授は、ある小学校で知能テストを行いました。その知能テストの結果を受けて、各教室の教師たちに、次の3つを伝えたそうです。
①クラスの中に数名すばらしい素質を持った子どもたちがいる。
②その子たちはこれからとても伸びる可能性がある。
③本人には、そのことを伝えず、教える時間を増減しない。
テストから1年後、子どもたちは再び知能テストを受けました。すると、有望な子どもたちの知的能力は飛び抜けてよくなっていたのです。
2.子どもの可能性を信じたことで、信念が子どもに伝わり現実に
当たり前の話のように聞こえますが、この話にはオチがあります。
実はこの有望だとされた子どもたちは、成績に関係なく、ランダムに選ばれた子どもたちだったのです。
1年前のテストでは普通の成績で、特に有望なわけでもなかったのですが、ローゼンタール教授は教師たちにウソをついて、有望であると信じ込ませたのです。
この子どもたちの知的能力を伸ばしたのは、教師が「子どもたちの可能性を信じたこと」でした。
その信念が子どもたちに伝わり、現実になったのです。
この現象は「ピグマリオン効果」と呼ばれており、「人間は期待された通りの成果を出す傾向がある」というものです。
言葉に表さない心の奥底の思いは自然と相手に伝わり、相手を変えていくパワーとなるのです。
3.ピグマリオン効果はネガティブな結果を生み出すことも…
他者からの期待によって子どもたちをよい方向に導くこともできますが、ネガティブな考えにより、悪い結果を生み出すこともあるため注意が必要です。
子どもから、「算数って何で勉強しなきゃいけないの?」と聞かれたら何と答えますか?
「お金の計算くらいできればいいんじゃないの?」と答えたりすると、子どもは「算数のできない子」に育っていきます。
ですから、「算数は思考力を高めるのに最高の教科よ」とプラス面を伝えましょう。
ポジティブな期待で子どもたちを導いてあげることが重要です。
ぜひ実践してみてくださいね。
【まとめ】
・人は、期待されればその通りの結果を出すようになるので、子どもに期待を向ければ、成長を 導くことができる。
・ネガティブな思いを持っていると、その通りになるため注意が必要。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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