「命令」「禁止」の声かけはNG!「提案」「促し」で子どもの自制心を養おう

最終更新日:2024/03/14

こんにちは!
0歳からの幼児教室EQWELチャイルドアカデミー
EQWELTIMES編集部です。

子どもに対して、
「早くしなさい!」
「ダメでしょ!」
「いい加減にやめなさい!」
といった言葉をかけていませんか?

子どもに対してついつい言ってしまいがちなこれらの言葉。
実はこのような命令・禁止の言葉は、できるだけ使わないほうがいいのです。

『3000万語の格差』という研究では、3歳までに親にどれだけ温かい言葉を数多くかけられてきたかで、
子どもの将来的な学力や語彙力、信念に大きな影響を及ぼすことがわかっています。

中でも「ダメ!」「やめなさい!」といった命令や禁止の言葉は、
子どもの言語を習得する力を抑えてしまうので注意が必要です。

今回は、「命令」「禁止」の声かけはNG!「提案」「促し」で子どもの自制心を養おうというテーマでお伝えいたします。

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1.命令によるコントロールは「ただ従うだけ」の子に

「~しなさい」といった、命令する言葉の大多数は、自制心の伸びを抑えてしまうという研究結果が出ています。
命令により親が子どもをコントロールすると、子どもはただ従うだけになってしまいます。
自分で自分をコントロールしようとしなくなるため、その力も伸びなくなってしまうのです。

逆に、「~するのはどうかな?」「~するといいよ」といった「提案」や「促し」の言葉は、
長期にわたり、自制心を伸ばすことがわかっています。

提案や促しの声かけは、子どもが自ら考え、行動することに繋がり、
自らをコントロールする力、すなわち自制心を伸ばすことができるのです。

声かけ

 

2.自己効力感や自己肯定感の低下にも

命令を多少使うことの効果については、明確な答えは出ていません。
命令がすべてマイナスと定義されているわけではないのです。
子どもが幼いときであれば、単刀直入でわかりやすい命令は、子どもが決まりを学び、
適切な行動を身につけていくことにつながるともいえるでしょう。

とはいえ、命令や禁止の言葉があまりにも多いと、子どもの自信に影響を与え、
「信念の格差」をもたらすことも想像に難くありません。

命令が多いと、自己効力感(「私はできる」という信念)が下がり、
「自分は一人では何もできない」という考えになります。
禁止が多いと「自分はダメな子だ」と思い、自己肯定感(「私には価値がある」という思い)が下がります。

 

3.「命令」や「禁止」はここぞというときに!

このように、命令や禁止を多用すると、言葉の習得能力や自制心のみならず、
幼少期に育んでおきたい自信まで、成長するのを妨げてしまいます。
命令や禁止は、自分や他人を傷つけてしまうような、
本当に使わなければいけないとき以外は、できるだけ使わないように意識しましょう。

その代わりに、「提案」や「促し」を増やすように心がけます。
子どもを認めたりほめたりする、プラスの言葉かけの合間に伝えることで、
次第にその提案や促しに、気持ちよく従うようになるでしょう。

【まとめ】
・「提案」「促し」の声かけは自制心を伸ばす
・「禁止」や「命令」は自己効力感や自己肯定感の低下に繋がり、子どもの自信をなくしてしまう
・子どもをほめることに「提案」「促し」の声かけをプラスするとよい

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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