「まぁ、いいか」という「認める力」 【浦谷博士のEQ力コラム vol.16】

講演会

みなさん、こんにちは。
EQ力を育てるEQWELチャイルドアカデミーの浦谷です。

2020年1月13日に日本赤ちゃん発育学研究所の
第1回・特別研究会を大阪本社で開催しました。

日本赤ちゃん発育学研究所は、
「ヒトはどこまで伸びるのか?」をテーマに掲げ、
胎教や赤ちゃんコースを中心に、
子どもたちの可能性を最大限に引き出す研究をしている機関です。

【日本赤ちゃん発育学研究所】
https://www.eqwel.jp/babylabo/

現在、23教室が研究協力をしてくださっていて、
特別研究会にはその教室の先生方が参加されました。

特別研究会では、私より「脳からみた『赤ちゃんの発達』」について講演した後、
教務責任者の土平が「0歳コースの成果を最大にするコツ」についてレクチャー。

引き続き、関東の3教室の先生方より
最新の赤ちゃんコースの成果や近況に関する発表があり、
最後はラウンドテーブル(討論会)で終了。


参加された先生方は皆さん意欲的で勉強家であることもあり、
かなり内容の濃い情報共有や意見交換ができた有意義な研究会となりました。

この赤ちゃん期に特に心がけたい育児のポイントの一つとして「認める力」が挙げられます。
その「認める力」を高める方法としてお勧めするのが「まぁ、いいか」です。

今回はその【「まぁ、いいか」という「認める力」】についてお伝えいたします。
 
 


 
 

まずは、何よりも認めることが大切

子どものことを丸ごと受け入れることは、
頭でわかっていても、難しく感じるでしょう。

それもそのはず、「あれがダメ」「これがダメ」
という考え方は、見方を変えれば、
子どもを心配しているから生じるものです。

それに、自分たちの世代が子どもだった頃は、
「悪いクセは厳しく叱って強制的に直すこと」が、普通の子育てでした。

しかし、それでは「EQ力」を育てることはできません。

 
 

認めるための言葉は「まぁ、いいか」

子育て

そこで、親の「認める力」を上げるのが、
「まぁ、いいか」という言葉です。

「まぁ、いいか」と思うと、一瞬にして、「あきらめ」がつきます。

「あきらめる」と聞くと悪いことのように感じられますが、
実は「あきらめる」には、本来、「明らめる」、
すなわち「明らかにする」という意味が込められています。

「まぁ、いいか」と口に出すことで肩の力が抜け、
視野を広げることができるのです。

「まぁ、いいか」には、子どもの短所が
その子のすべての要素の中の一部であることを「明らめて」、
受け入れられるようにする力があります。

また、「まぁ、いいか」は、心の底からそう思えると、
子どもを客観視できるようになる魔法の言葉
でもあります。

口に出せば、「まだ幼いのだから、こういう面もあるわよね」
「この子も人間だし、良い面も悪い面もあって当然よね」と、
その子を丸ごと認めて受け入れられるようになるでしょう。

 
 

マイナス思考を抑えるという側面

このように、「まぁ、いいか」は、子どものマイナス面が気になったときに
気持ちを切り替えて、短所を認め、受け入れることに効果を発揮するのです。

さらには、子どものみならず、
あらゆる人間関係や想定していなかった出来事が
起こったときにも活用できるパワフルな言葉でもあります。

イライラしたときや、
マイナス思考が頭の中でぐるぐる回って止まらないときには、
ため息をついて、「まぁ、いいか」と声に出すと
イライラが和らぎ、マイナス思考を弱めることができます。

子育て

親が暗い顔をしていては、子どもも笑顔にはなれません。
仕事で疲れた時、子育てのプレッシャーに押しつぶされそうなとき、
「まぁ、いいか」のひと言で、自分をねぎらってあげましょう。

 


 
2020年も各地で勉強会や講座が始まりました。

1月26日(日) 光明池教室・保護者勉強会(大阪府)
2月2日(日) 天王寺教室・保護者勉強会(大阪府)
2月9日(日) 新越谷教室・保護者勉強会(埼玉県)
2月11日(火・祝) 宝塚教室・保護者勉強会(兵庫県)
※詳しくは開催教室へお問い合わせください。
 


 
また、3月8日(日)には大阪本社(天王寺)で、
京都大学の明和政子教授の講演会開催が決定しました!

講演会

明和政子教授は、NHKスペシャルの監修・出演をはじめ、
TV・新聞・雑誌などで研究成果やコメント、子育てアドバイス等が数多く紹介されている
胎児・赤ちゃん研究の第一人者です。

胎児・乳幼児の発達について学べ、
日常の育児に活かせる内容となっておりますので、
お子様のこれからのためにも是非ご参加ください。

https://www.eqwel.jp/kouenkai/tennouji.html

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。(浦谷裕樹)