胎教って何?妊娠中の胎内環境

こんにちは!
0歳からの幼児教室EQWELチャイルドアカデミー
EQWELTIMES編集部です。

今回は、知っておくとためになる胎児期の話をお伝えします!

生命の誕生は神秘的です。

胎児や赤ちゃんが発達するプロセスを知れば知るほど、その繊細かつダイナミックな自然の営みに驚かされます。

とりわけ遺伝的に決まったプロセスが多いですが、環境設定や親の働きかけによって変化する部分は大きくなるにつれて増えていきます。

こどもの成長は胎児期から始まっているのです。

今回は、胎教って何?妊娠中の胎内環境というテーマでお伝えいたします。

【もくじ】

1. 胎教のはじまり
2. こどもの健康
3. 胎児期の環境

 

1. 胎教のはじまり

胎児の五感は触覚が一番はじめに現れ、30週ごろには五感すべてが機能しはじめます。

中でも聴覚は出生の約半年前から不明瞭ながら聴こえており、7か月頃には機能が完成し、お母さんの声を判別できたり、胎外のテレビの音や音楽も聞こえたりしているようです。

さらに胎児は、お母さんの声や母語のメロディーの特徴を学習し、記憶している可能性が高いという研究結果もあります。

そうであれば、胎児にとってよい胎内環境を整えて、胎児に語りかけたり、音楽を聞かせたりすれば、胎児期からさまざまなことを吸収し、学習するのではないでしょうか。

この考えが胎教のはじまりともいわれ、古来よりさまざまな方法が説かれているのです。
七田
 

2. こどもの健康

第二次世界大戦中、オランダの「飢餓の冬」の期間に胎児だった子どもたちを対象とした追跡調査があります。

1944年、記録的な寒さに見舞われる中、敗戦濃厚になったドイツ軍がオランダへの食糧輸送を封鎖しました。

連合軍の猛攻を受けてドイツ軍が退却すると、輸送インフラや農地を使えずに、オランダは深刻な食糧不足に見舞われました。

場所によっては、妊婦が一日に必要な栄養摂取カロリーの4分の1しか食べられなかったといいます。

その時期に胎児であった子どもたちを追跡調査したところ、成人後、肥満や心疾患、糖尿病、精神疾患になる確率が高かったのです。

 

3. 胎児期の環境

胎児期~乳幼児期の環境要因は、子どもの将来の健康に大きく関わっています。

妊娠中に栄養が偏ったり、喫煙や飲酒をしたり、精神的ストレスが多くなると、胎児に悪影響が及ぶことは誰もがよく知っていることです。

胎児期に不適切な環境の中で育つと、その影響が生後長期にわたりさまざまな形で現れてきます。

肥満や糖尿病、心血管疾患、精神疾患や発達障害などと相関があることも判明しています。

これは裏を返せば、胎児期から適切な環境を提供すれば、胎児が健康にすくすくと成長するということでもあるのです。

 
たった一つの受精卵から3000g前後の赤ちゃんへと成長し、生後直後は目もさほど見えず、寝たきりの状態から、わずか1年ほどで立って歩き、手先を使えるようになり、言葉を話し始める。

受胎後2~3年間は、人間としての特徴を獲得する、人生でまたとない急成長の期間です。

この時期の環境設定や親の働きかけは、その後の成長の方向性に大きな影響を与える、最もテコの原理が働く期間なのです。
 

【ポイント】
・胎児期は、適切な環境を提供することから始める
・胎児期の栄養が、子どもの健康に影響する

 

体験レッスンのお申込みはこちらから

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
 


わが子を“一流”にする、0歳からの体・心・頭脳サポート「赤育本」 浦谷 裕樹[著]好評発売中!
https://www.eqwel.jp/30th/book_akaiku.html



日本赤ちゃん発育学研究所 HP
https://www.eqwel.jp/babylabo/